暁 〜小説投稿サイト〜
赤髪の刀使い
安く買って安く売る
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
を上げてほしいんだよ。
そうすれば攻略組の装備も整備できるようになる。
それの先行投資ってわけだ」

後でアルゴにエギルについて聞いてみるか。
なぜかアルゴは俺たちが情報を聞いてコルを渡そうとしたら拒否るからな。

「…そういうわけならお願いします」

この程度の金額なら俺の懐も軽くはならない。

「それと買い取りってできます?」

「あぁ」

俺は出てきたトレードウィンドウに今日手に入れたドロップアイテムを色々と放りこむ。

「お、おぉう…
これってA級食材じゃねぇか!」

そうだったのか?
一応1週間分の食料はとってあるから古いものから売りに出したのだが…

「そうなんですか?」

「あぁこの肉は焼くとうまいんだ」

匂いも良いしな、とエギルは言う。
そういや色々料理したがこの肉が1番おいし…2番目か、おいしかった。

「まぁ買い取りお願いします」

「おぅ」

結果としてはNPCよりも高く売れたアイテムと大量の鉄鉱石を持って俺はホクホク顔だ。


「そういえばキリトを見なかったか?」

別れ際にエギルがキリトのことを聞いてきた。

「さぁ…?
一度前線で顔を見たことがありますが一か月前のことなんで」

「んー、まぁあいつなら死ぬことはないだろ」

エギルは子供を見るような目でどこかにいるキリトを見ているのだろう。
優しい雰囲気が伝わってくる。

「では、私はこれで」

「おぅっ!
俺は前線付近で商売してるから何かあったら来てくれ!
安くするぜ!」

「はい」

俺はエギルにお礼を言って別れた。


*


「安く買って安く売る?」

「そう。
エギルっていう商売人は中層プレイヤーの育成のために上層プレイヤーからアイテムを安く買って
中層プレイヤーに安く卸しているの、大体相場の2割引きぐらいでね。
それに中層プレイヤーからのアイテムはちょっと相場より高めに買って上層プレイヤーに相場より高く卸すの、
それでも中層プレイヤーを育成するためにそういったことをしているということを知っている上層プレイヤーには人気の商売人ね」

それだとあまり利益でないよな…

「エギルってプレイヤーは本人も攻略組に参加するほどの斧戦士、自分で狩ったものを売れば生活には困らないってことよ」

今度から利用するか。


「ごはん出来たよー」

リズは厨房からお盆に乗せたご飯を食卓に置く。
今日の献立はカレーだ。
調味料がなかったが俺が一週間ほど頑張って色々作った。
だからこの拠点の厨房には大量の調味料が並んでいる。

「んーおいしそう!」

アルゴはもうスプーンを手にいつでも食べれる体勢だ。

「「「いただき
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ