暁 〜小説投稿サイト〜
赤髪の刀使い
安く買って安く売る
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何とも言えないらしいけど。
結構クエストがめんどくさいが、日付をまたいでもいいし、何回でも繰り返すことができるクエストだそうだ。

ちなみに通話はこれも思考によってonとoffを切り替えれるらしい。
思考で操作するってフルダイブ型のSAOだからこそありえることだよな。

『あーあー聞こえる?』

リズの声が頭の中に響く。

『聞こえるぞ』

どうやら強く念じたらつながるみたいだな。

これは便利だ。


*


―――ザシュッ

今日も今日とて隻眼鬼面を付けた中身が炎しかない古めかしい鎧武者の姿のボスモンスターをポリゴンの欠片に変える。
存在の力はドロップするときもあればしないときもある。
しかもこのボスは1時間沸きだから連続で狩れない。
別のゲームとかだとチャンネル変更して狩れるんだが…
ないものをいっても仕方ないだろう。

『ユウー鉄鉱石持ってきてー』

頭の中にリズの声が響く。
この髪飾りを手に入れてからリズの要求が多くなった。

(まぁ、いやじゃないんだがな)

ちなみにこの髪飾り迷宮区内でも問題なく使えた。
リンクさせることができるのは5つまでという制限があるが、便利なものには変わりない。

(確かタフトで鉄鉱石を売っている店があったはず)

自分で取るよりは少々高くなってしまうが、今日の狩りでドロップしたいらないものを普通にNPCの店で売ってもいい値段にはなると思う。

そうと決まればとっとと行くか。


*


「おろ?
ユウちゃんじゃねぇか」

俺はタフトに行くために今までいた25層の主街区を歩いていた。
この街の中心に転移門がある。

「えーと…エギルさんでしたか?」

このスキンヘッドの人は確かエギルだったははず

俺は基本ローブを着ているが今は着ずに今日はセーラー服だ。
最近は裁縫スキルをとった人たちによってこういった服もどんどん出回り始めている。
最初に出回り始めたプレイヤーメイド品がメイド服なのはちょっとわからないが。

「おぅよ!
今帰りかい?」

「友達に頼まれたものがあるので今からタフトまで行きます」

もう女の振りも慣れたもんだ。
敬語で話しておけばいいだけなんだがな。

「何頼まれたんだい?」

普通は教えるものではないと思うが、この人なら雰囲気的に大丈夫だろう。

「鉄鉱石を」

「あー鉄鉱石か…うーむ…
これくらいでこれだけ買わないか?」

エギルが俺に提示してきたのは大量の鉄鉱石と相場よりも2割ほど低い金額だった。

「ぇ?」

「んー…あー…まぁいいか。
鉄鉱石を欲しいってことは鍛冶職の子だろ?」

俺は頷く。

「だったらこれを使ってスキル
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