第1章:王宮の戦士とヲタ少女
第9話:行きはヨイヨイ、帰りはフワフワ?
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(湖の塔)
マリーの唱えたメラゾーマを皮切りに、ピサロの手先との戦闘が開始された。
早々にピサロの手先が火の玉を吐いて攻撃を仕掛ける…
ライアン・ホイミン共に小範囲に火傷を負うが、直ぐさまホイミで回復する。
直ぐにライアンが剣を振りかぶり強烈な一撃をお見舞いする…
ピサロに手先に当たったが、致命傷にはならずメラで反撃される。
またもホイミンのホイミで回復し、此方も致命傷は避ける事が出来た。
共に一進一退を繰り返す両者…
実力はライアン・ピサロの手先共に互角…
唯一有利な点はホイミンの存在である。
ピサロの手先は少しずつダメージを蓄積してゆき、能力を低下させているのだが、ホイミンが回復をしてくれるライアンは、能力を落とすことなく戦い続ける事が出来ている。
この差は次第に大きくなり、ピサロの手先は焦りを憶えていた。
更に言えば、手下の大目玉を一撃で倒す魔力を有するマリーの存在も大きい。
仮にライアンを倒す事が出来ても、全く余裕を残している強大な魔道士が控えているのだ…
精神的にも押されている。
(湖の塔)
ライアンSIDE
(ザシュ!)「ぎゃー!!」
遂に私の剣は敵モンスターの息の根を止める事に成功する。
ホイミンを仲間にした事は、かなり有利に働いた。
懸命に回復役に努めてくれたホイミンの頭を撫で、攫われた子供達の下に向かう。
そこには先制攻撃のメラゾーマを放ったマリーが、子供達と共に笑顔を浮かべて待っていた。
「おいおいマリー…一人後方で見物なんてズルイではないか?あんなに凄い魔法を使えるのだから、もっと援護してくれても良かったのでは?」
「そうしたかったんだけど、メラゾーマなんて大技を使っちゃったら、魔法力を全部消費しちゃって戦える状態じゃなかったのよね」
ペロッと舌を出し戯けて謝るマリー…そういう事情では仕方ない。
「お姉ちゃんスゲー!僕もあんな魔法を使える様になりたいなぁ」
「俺も、俺も!」
美しく強いマリーは男の子達の憧れの的の様だ。
皆マリーに抱き付きはしゃいでる…羨ましい限りだ。
「お姉ちゃんは凄いでしょう!魔女っ子美少女マイノリティー・マリーとは私の事よ!ホホホホホ!」
気を良くしたマリーが腰に手を当て高笑う。
…しかし何故に“マイノリティー”なのだ?
「さぁ、みんな無事だな!?では家に帰るとしようか!お父さんやお母さんが心配しているぞ」
何時までもこうしていられないので、子供達を纏め帰る準備を整える。
私が先頭に立ち、殿をマリーに任せ、子供達を間に挟み守る形で移動する。因みにホイミンは私の腕に絡み付いている…
暫く歩き塔の外へ出たところで、子供の一人がとある疑問を呟いた。
「この塔って周りを湖に囲まれているんだ
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