暁 〜小説投稿サイト〜
Fate/magic girl−錬鉄の弓兵と魔法少女−
A's編
第六十八話 続く日常、綻びを生む傷
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ディさんにお願いした。

「でどうですか?」

 新しいフェイトの携帯電話に騒いでいるなのは達を見つめながら横に並んだリンディさんに話しかける。

「新しい情報はないわね。
 槍の傷の件も同じよ」
「そうですか。
 槍の件は深手というわけではありませんから市販薬と包帯で誤魔化せるでしょうからね」

 治らない傷があるからなにかしら情報が出てくる事を期待したがやはり思い通りにはいかないか。
 出血があったとしても知識があり、血液を手に入れる事が出来れば、輸血も可能だ。
 現に俺が元いた世界で傷は塞がったが血が足りない時、輸血用血液を拝借して自分で行った事もある。

「ただあまり考えたい事ではないのだけど」

 どこか申し訳なさそうにリンディさんが口を開いた。

「クロノの周囲にあったサーチャーを反応させず、センサーにも引っかからなかったことからこちらの事をよく知っている可能性があります」
「……内部ですか」
「可能性がないとは」

 サーチャーの事などを知っている人間ならセンサーを抜ける事も可能か。

 そんな事を考えていると

「士郎!」

 俺の事を呼ぶアリサと自分たちで選んだ携帯が気になるのかそわそわしているなのは達。
 話はここまでだな。

「あの仮面は闇の書が完成した後の事を知っているようでした。
 内部で闇の書に詳しい者を調べてみて下さい。
 参考情報程度ですが、では失礼します」
「ええ、ありがとう」

 リンディさんに最後に確証はないが俺の知る情報を渡し、なのは達の所に向かう。
 さて、これで何か出てくればいいが。

 そう願わずにはいられなかった。
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