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【完結】剣製の魔法少女戦記
第一章 無印編
第十八話      『聖剣開放!』
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、そう……貪り食う勢いで吸収していく。
それと同時にその剣が少しずつ光り輝いていく。
そして充填が完了した時にはその剣はもう形が見えないほどの輝きを宿していた。

『か、艦長! シホちゃんとあの輝く剣から計測されるランク値が測定不能です!!』
「それは本当!?」

エイミィの報告に私はもちろんブリッジに戻ってきていたクロノ達もその光景に見とれていた。
そしてシホさんはその光り輝く剣を苦悶の表情をしながらも振り上げ、

『―――約束された(エクス)………勝利の剣(カリバー)ーーー!!』


その名と共に振り下ろされた剣からは、ありえないほど強大な魔力が凝縮された一筋の極光となり放たれた。
それはいとも容易くジュエルシードすべてを飲み込み、それだけでは飽き足らず時の庭園の内壁をも撃ち貫き、次元震の源である次元の渦すらも飲み込み虚数空間の彼方まで消えていった。

『……………』

私はもちろん、アースラの全員も声が出せないほどに驚いているだろう。
あれはもう人間が出せる威力ではない。矛先が変わればアースラすらも一瞬で落ちることは確実でしょう。
そして、

『艦長…ジュエルシード及び次元震反応が完全に消滅。
次元も静寂を取り戻してもう少しすれば完全に収まるそうです』
「そう…報告ご苦労様、エイミィ」

それでシホさんをサーチャーで再度確認したら先程まで武装していた服装もすべて解けて私服に戻り、その場で倒れこんだ。
もうここでとどまる必要はないと私は判断しすぐにシホさんの元へと飛んでいった。
そして着いた時にはシホさんは気絶をしているが、ただそれだけ…安らかな寝息を奏でていた。
私はそれでシホさんの事を硝子細工を扱うように優しく抱きしめて、

「ありがとう、シホさん。あなたは世界を救ってくれました」

気絶しているから聞いていないだろうけど、それでも私はその事をシホさんに伝えた。
その後、シホさんとその場に唯一残っていた宝石剣という今はもう魔力も何も感じない剣を抱えてアースラに帰還した。



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