第一章 無印編
第十八話 『聖剣開放!』
[2/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
今の私にできるかはわからないけど、やるしかない…!
本当に一か八かの賭けね…。
「投影開始…!」
私は27本の魔術回路の撃鉄を引き上げる。
でも、それだけではまだ足りない…!
もっと、あの聖剣を投影するには大量の魔力が必要になってくる。
まだ構成段階だと言うのにもう無茶が出てきたのか、先程の戦闘での魔力消費も後押しをして回路が悲鳴を上げだす。
そして同時に頭痛が激しくなり倒れそうになるがなんとか踏みとどまるがやはり無理か…?
という考えが頭を過ぎった。
《シロウ! あきらめちゃダメだよ!》
「え…?」
そこでこの場ではありえない人の声が聞こえてきた。
もう二度と聞けることのないと思っていた私の大事な姉の声…。
「イ、リヤ…?」
気づくと私の手に薄っすらとだが違う手が添えられる。
《久しぶりね、シロウ…いえ、今はシホだったわね》
《ど、どうしてイリヤが…イリヤは確かに死んだはず》
《私はこれでも小聖杯…だから死ぬ間際に願ったの。
シロウの役に立ちたいって…そしたら願いが叶ったのか私の魂は気づいたら魔術回路と一つになっていた…》
《で、でもそれじゃ今までどうして…!》
《一定の条件が起きない以上私の意識は魔術回路の中で眠り続けているの…。
そしてその条件はシホが無茶をしようとした時に覚醒すると言うもの。
だから今の状態なら私の魔術回路にもシホの魔術回路と接続できる。
…もうシホは『大切な者達を守れる正義の味方』なのでしょう?
だったら私はシホといつまでも一緒に歩んでいくよ…!
だから、もう一人で無茶はしないで…一緒にアレを破壊しよう!》
…そうだね。もう私は一人じゃない。
なのは達みんなや、イリヤがいつでも傍にいてくれる。
覚悟を決めて私は増大したすべての撃鉄を叩き落とす。
《イリヤ、一緒にいこう!》
《うん!》
――――創造の理念を鑑定し、
…私達は一つの聖剣を作り出すために一切の妥協をせず、一本の剣を創造する。
――――基本となる骨子を想定し、
…もう何度も過去に見た神々しい剣の姿。
――――構成された材質を複製し、
私のパートナーであり最愛の女性の聖剣。
――――制作に及ぶ技術を模倣し、
…難しいことじゃない。
――――成長に至る経験に共感し、
…不可能なことでもない。
――――蓄積された年月を再現し、
…もとよりこの身は、
――――全ての工程を凌駕して幻想を結び剣と成す!
ただそれだけに特化した魔術回路…!!
そして私の手に握られるは彼の騎士王の聖剣。
人々の願いが凝縮された神造兵装であり、星の鍛えた『|最強の幻想《ラスト・フ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ