暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpilogueZ-B星々煌めく夜天にてお別れをしよう〜Wiedersehen, BELKA〜
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達を追って浴場に向かう2人を見送り、向かうはエリーゼとアンナの2人部屋の在る三階。階段へ行くために一階の廊下を歩いて食堂を通り過ぎようとした時、「あ、おかえりなさいませ」と声を掛けられた。その声の主は誰か見ずとも判るため、「ただいま、アンナ」食卓の椅子に座っていたアンナに応じる。私はアンナと話をするために食堂へと入り、「話があるんだ」そう切り出した。

†††Sideオーディン⇒アンナ†††

今まで見たことのない程に深刻そうなお顔で話があると言われ、私の中である種の覚悟が生まれたわ。今から聴くのはおそらく私の想いへの返答と、おそらくオーディンさんの今後についてのお話。私とオーディンさん分のミルクを用意し、「どうぞ」とオーディンさんにコップを手渡してから改めて食卓につく。

「それで、私に話と言うのは・・・?」

オーディンさんが切り出し辛そうにしていたから、私の方から話を振ってみた。少しの沈黙の果て、「アンナ。君の想いへの返事なんだが・・・」重い口を開いたオーディンさん。その時点で答えは判ってしまっている。コップを包むように持っている両手に力が籠る。オーディンさんが話を続ける前に私は・・・

「あーあ。やっぱり振られてしまいますかぁ〜」

先制して言う。これならそんなに心が傷つかない。そう思ったのだけど、「あはは」そんな短い笑い声が震えてしまうほどに辛い。オーディンさんが「こんな男を好きになってくれてありがとう」食卓に額をゴツンと当てるほどに頭を下げて謝った。
覚悟はしていたわ。こういう結果になるって事も予想できていたもの。けれど、やっぱり少し夢を見ていた。でも夢はいつか必ず覚めるものだと決まっているわ。それが今だということも判る。

「話は、もう1つあるんだ。今夜、私たちグラオベン・オルデンは、エグリゴリとの決戦に向かうことになった」

「っ!!」

脳裏に過ぎるオーディンさんの言葉。“エグリゴリ”との戦いの果て、ベルカを去る。オーディンさんは話を続ける。その決戦の果て、アギトとアイリを除くオーディンさん達グラオベン・オルデンが居なくなることは確実だ、と。ここで初めて知る。シグナムさんとヴィータ、シャマルさんにザフィーラさんにシュリエルさんの正体。

「――闇の書は、主と繋がっている。私が死ねば、闇の書はまた別の主の下へ転生する。エグリゴリの将とも繋がっている私は、エグリゴリを全滅させることで消えることになる。だから――」

「決戦の結果如何に関係なくオーディンさん達は居なくなる、ということですね」

オーディンさんと“エグリゴリ”の将という者がどういう風に繋がっているのかは判らないけれど。でも魔族の記憶で見たルシリオンという、オーディンさんの正体らしき方の話の内容が鮮明に頭の中を駆け巡る。
“エグリゴ
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