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魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpilogueZ-B星々煌めく夜天にてお別れをしよう〜Wiedersehen, BELKA〜
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め息を吐く。作戦変更だな。私単独ならどんな自滅覚悟の無茶・無理・無謀でも出来たんだが、守るものが生まれた以上はそう無茶は出来ない。
「死ぬかもしれないんだぞ。辛い現実を見るかもしれない」
「あたし達の知らないところでマイスター達が死んじゃう方が辛いよ!」
「そうだよ。だったら最後まで一緒に戦いたい、マイスター達を見送りたい。それが、アイリとアギトお姉ちゃん――融合騎の務めだもん・・・!」
自らの力で私から離れたアギトとアイリは、私の目を真っ直ぐ見詰めてきた。2人の目を見詰め返したまま「シグナム」と彼女の名を呼ぶ。シグナムは「はい」と簡潔に応える。
「アギトと融合し、私を助けてくれ」
「っ・・・はいっ、お任せを! 剣の騎士シグナム。必ずやお助けします!」
「シグナム。一緒にマイスターを守ろう!」
「ああ、もちろんだ!」
シグナムとアギトが固く握手を交わした。
「ヴィータ」
「応よ! 言わなくても判ってんよ! アイリ!」
「うんっ! 融合して、マイスターの負担を少しでも減らすんだね!」
「ああ! 鉄槌の騎士と氷雪の融合騎の力、エグリゴリの奴らに思い知らせてやる!」
ヴィータとアイリもまた握手を交わした。
「シャマル」
私に呼ばれたシャマルは「はいっ、何なりと!」と一歩前に出て、私を見る。
「私も気を掛けるが、治癒は全てシャマルに任せたい」
「お任せを。湖の騎士シャマル。その任、確かに承りました」
「ザフィーラ」
「はい」
「基本はシャマルの護衛だが、私やシグナムとヴィータと同じ最前線での戦闘にも参加してもらう」
「承知!」
そして最後に「シュリエル」と彼女の方へと振り向く。シュリエルは指先で涙を拭い去ってあと、ビシッと佇まいを直し「はい」と応えた。
「シュリエルは遠距離からの援護射撃を。この仕事は重要だ。前線組の私たちを生かすことになるからだ」
「はいっ! お任せをっ!」
堕天使戦争には誰も巻き込みたくないと言うのが本音だったが、私が“夜天の書”の主になったその時からすでにこうなる事が決まっていたとも思えてしまう。
それから私たちは屋敷に着くまでの間、今までの思い出を語り合った。屋敷に着いて、決戦の時間まではそれぞれ好きなことをするように言うと、真っ先に浴場に向かうのが何とも女性らしい。男であるザフィーラは、彼の定位置となっているエントランスのソファの傍に控えた。それを見て苦笑いしていると、残っていたアギトとアイリに服を掴まれた。
「マイスター。エリーゼやアンナに・・・」
「ちゃんとお話ししないとダメだからね」
「ああ。別れを言って来るよ。ありがとうな」
「「うん」」
シグナム
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