暁 〜小説投稿サイト〜
魔道戦記リリカルなのはANSUR〜Last codE〜
EpilogueZ-A星々煌めく夜天にてお別れをしよう〜Wiedersehen, BELKA〜
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†††Sideオーディン†††
「「マイスター、おはよう」」
ベッドの上でもそもそ動き出したアギトとアイリが、椅子に腰掛けていた私にそう挨拶した。おはよう? ああ、そうか。もう朝か。窓から部屋の中に降り注いでいるのは月明かりじゃなく陽の明かり。いつの間にか朝を迎えていたようだ。脚が1本の丸テーブル脇の肘掛け椅子に座っている私は窓へと目をやって確認した。
私が呆けて返事をしなかったせいか「マイスター?」ベッドから降りて私の元へと来た2人。頭を振って、「ごめんな。おはよう2人とも」心配そうに私を見る2人の頭を撫でる。それからまず着替えさせた2人の髪を櫛で梳き、リボンで結うという毎朝の習慣をし、
「あれ? マイスターは髪結わないの?」
「ん? 朝ご飯を食べてからでいいよ」
自分の髪は軽く櫛で梳いただけで結わずに放置。怪訝そうにしている2人の背中を「さ、行こう」押して部屋を出る。階下へと降りる階段は屋敷の両端に設けられている。その内の1つに向かおうとしたところで、
「あら。オーディンさん、アギトちゃん、アイリちゃん。おはようございます」
「おはようございます、オーディン。それにアギト、アイリ」
目の前の一室の扉が開き、そこからシャマルとシュリエルが出て来た。そんな2人に挨拶をしていると、今度は背後から扉が開く音がした。私とアギトとアイリの部屋の右隣にはシャマルとシュリエルの部屋が在り、
「お? おはようっすオーディン。あと他の奴ら」
「おはようございますオーディン。皆も」
今開いた左隣の部屋の住人であるヴィータとシグナムが扉から出て来て挨拶してくれた。ちなみにザフィーラは、ターニャ邸のエントランスに置かれているソファでいつも狼形態で眠っている。一種の守衛のようなものらしい。何かあれば、すぐに玄関から出て急行できるように。私たちグラオベン・オルデンの居るアムルに侵入にする命知らずは居ないと思うが。まぁ、ザフィーラの好意を無碍にするつもりはないため、好きにさせる。
「ところでオーディンさん。今日は髪を結ってないんですね」
「そういやそうだな。余計に女っぽく見えるぞオーディン」
「ほっとけ。・・・髪を結ってないことには特に理由は無いけど、変か?」
「いいえ。髪を結わないオーディンも新鮮で、私は好きです」
「あ、シュリエルがマイスターに告白した」
「んなっ! ち、違う! そういう意味で言ったわけでは・・・!」
「判っているから落ち着け、シュリエル」
顔を赤らめて慌てふためくシュリエルを落ち着かせる。そんな他愛無い談笑をしながら階段を下りて行くんだが、その間にも脳裏に過ぎるのは昨夜の事。だからか上手く会話が出来ない。時折、「マイスター、話聴いてる?」アギトや「ご
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