16.途絶えた道
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「で、アルゴはどうするんだこれから」
「俺は供奉院を探しに行く。お前は」
「俺はシオンを探しに行く」
前方から親衛隊が......後方からも親衛隊が。
「それじゃあ、後で!!」
「死ぬなよ、アルゴ!!」
「テメェもな、カイ!!」
俺とアルゴは左右別々に別れる。
「ツグミ、シオン位置は」
通信機でツグミに確認する。
『生徒会室にいるよ。多分、カイの行動は読まれてるから誰かいてもおかしくないから気をつけて!!』
「了解!!」
俺はキツく縛られた包帯を外す。
ーー待ってろよ、シオン!!!
「目標、茨カイ、発見!!」
前方に二人の女生徒が鎌のヴォイドと銃のヴォイド持ち、俺の前に立ちふさがる。
「邪魔だ!!」
マントのヴォイドを取り出し、そのまま前方にいる二人に突っ込む。
「あのヴォイドはガードしか出来ない。行くよ」
「集に吹き込まれたならその情報は嘘だ!!これがこのヴォイド.......聖骸布の真の力だ!!ケガすんなよ!!」
聖骸布.....マントの真の力!!
聖骸布から鮮血と言わんばかりの血が噴き出す。その血は雨のようにその場を包み込む。
次の瞬間、雨のように降り注ぐ血が落ちた廊下に無数の亀裂が現れる。いや.....現れたのではない、俺が作り出したのだ。
聖骸布の真の能力は......伸縮自在の布が所有者を守りながら布から噴き出る血で相手を切り裂くヴォイド。
雨のように降り注ぐ血を女生徒2人が完全に避けられるわけもなく彼女らの体からはナイフで切られたように血が噴き出る。
「「キャァァァ!!!」」
「ゴメンな、悪く思わないでくれ」
二人の女生徒を抜けた先の生徒会室に俺は飛び込むように入る。
そこには十字架に縛られるシオンの姿が。
「シオン.....助けに来たよ」
「うっ.....う.....お、王様」
シオンの目からは大粒の涙がポツポツとこぼれでる。
「行くよ、シオン......集を止めに」
「うん!!」
ーー待ってろよ、集!!
ーーお前を一発、ぶん殴らねぇと気がすまねぇ!!
『カイ!!大変よ!!アルゴがっ!!』
「どうした、ツグミ!?」
『アルゴと連絡が取れないの!!最後にアルゴがいたのは、体育館でそこにはシュウが!!』
「集の奴!!わかった、体育館に向かって見る。ツグミも気をつけろよ」
『うん!!カイも気をつけて!!』
ツグミとの通信を切り、俺が走り出そうとすると......「待って、王様!!」とシオンが止める。
「どうしたんだよ、シオン?早く行かねぇと、アルゴが!!」
「それなら......私を使って、王様!
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