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七十五層ボス攻略
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「死ぬんじゃねえぞ、お前等!!」

 ゲツガは横にいるキリト、エギル、クライン、それにアスナとユキに言った。

「へっ、お前こそ死ぬんじゃねえぞ、ゲツガ!!」

「今日の戦利品で一儲けするまではくたばる気なんてないぜ!!」

「この戦いが済んだら、あのことを教えろよ。ゲツガ!!」

「いいぜ。その前に分かるかも知れねえがな!!」

「ゲツガ君、キリト君、ユキ。危ないことはしないでね!!」

「アスナ、私は大丈夫だよ!!」

 皆それぞれ、言いたいことを口にした。そしてヒースクリフが重々しく黒曜石のような扉を押し開けた。

「全員、突撃!!」

 そして、ゲツガ達は扉の中に足を踏み込んだ。踏み込んだ部屋の内部はかなり広いドーム上だった。ヒースクリフと戦ったコリニアの闘技場ほどあるだろう。円弧を描く黒い壁が高くせり上がり、遥か頭上で湾曲して閉じている。全員が入ると、背後の扉は大きな音を立てて脱出を拒むように閉じた。そして、数秒の沈黙。だだっ広い部屋にはボスの姿どころか影すら現れていない。しかし、ゲツガは何処からか視線を感じていた。その視線を探して上を向く。

「おい」

 そして誰かが耐え切れないように声を上げた後にに叫んだ時

「「上だ!!」」

 ゲツガとアスナが同時に叫んだ。その声に全員が頭上を見上げる。ドームの天頂部にそれは張り付いていた。とてつもなくでかい骨のムカデだ。しかし、身体の骨の形は人のものと酷似している。だが、その先にある頭の形はまったくといっていいほど酷似していない。

 流線型に歪んだその骨には、二対四つの鋭く吊り上った眼窩があり、内部で青い炎が瞬いている。大きく前方に突き出した顎の骨は鋭い牙が並び、頭骨の両脇からは鎌のような尖った骨の腕がついている。視線を集中してイエローカーソルとともに出てくるモンスターの名前を確認する。

(《The Skullreaper》……骸骨の刈り手か。この前の運命の鎌といい、こいつといい茅場(作者)はどんだけ人の恐怖心を生むものを付けたいんだか)

 そう思った。その後大きな声で指示を飛ばす。

「固まるな!今この状態は格好の的だぞ!!」

 ゲツガが叫びと同時に大ムカデが地上へと落ちてくる。全員、落下予測地点からあわてて飛び去るが、中心にいた三人は反応が遅れた。どちらに移動するかを迷っている。

「「こっちに!!」」

 ユキとアスナがあわてて叫ぶ。その声に呪縛から解かれた三人が走り出す。しかし、その背後にムカデが地響きを立てて落下した瞬間、床全体が大きく揺れた。

 その振動に足をとられ三人がたたらを踏む。そこに向かってムカデの右腕、長大な鎌を横なぎに振り下ろす。

 三人が同時に切り飛ばされ宙を飛ぶ。その
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