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くるわ。
宿で合いましょう」
そういってアルゴは走り去っていった。
「どうする?」
リズは俺に付いてくるか?
「うん!」
最近リズにようやく笑顔が戻ってきた感じだ。
無理した笑顔ではなく自然とあふれるような笑顔が。
*
「ふっ」
俺は小さめのゴブリンに向かって大太刀を振り下ろす。
大太刀自体の攻撃力もさることながら、耐久値はアルゴが言うほど減らない。
むしろ今まで使っていた剣よりも長持ちしそうな感じだ。
俺はちょっと思うことがあり、刃の角度を少しだけ変え、斬撃を繰り出してみる。
現実でこの刃の角度で獲物の当てると刃こぼれは確実な角度だ。
「む…」
「どうしたのよ?」
リズがメイスでゴブリンをぶっ叩きポリゴンに変えてこっちに来た。
「いやな…アルゴの言ってた耐久値の減りが早いって言うのは刃の角度の問題だったんだなって」
「へ?どういうこと?」
「刀ってな、西洋剣みたいに鎧の上からぶった斬るって奴じゃなくて的確に鎧の隙間に入れて斬るって感じなんだよ」
「ほー」
「だから、刃は細いし、切れ味重視なんだ。
でもその刃の角度がずれると刀は刃こぼれを起こしやすいって言う欠点がある」
その欠点がこのSAOのシステムにも採用されているみたいなんだよ…
俺は持っている大太刀の耐久値の減りからそう推測する。
ゲームの中だからか刃こぼれはないが、耐久値が減るみたいだ。
「じゃぁ…アルゴが言ってた耐久値の減りが早いっていうのは…」
「素人が急に刀を持って刃こぼれをしないように振るなんてまず無理なんだよ」
その分、剣なら頑丈だし、刃こぼれなんて気にせずに鎧ごとぶった斬れるから耐久値の減る条件が甘いんだろうさ。
*
最前線は今5層。
俺は最近はマッピングにはソロで参加するが、ボス攻略には出ていない。
どうにも最近ボス攻略はギルドが主体となっており、ソロでは入りにくいのだ。
何があったかはよく分からないが、キリトが《ビーター》といわれて悪名高くなっているし、ボス攻略に行くとなにかいちゃもんが付けられそうで行きたくない。
ソードスキルを俺は使わないし、ダメージディーラーにもなれないからいなくても関係はないだろう。
その分、俺はボス部屋までのマッピングを早めにすませて、アルゴにマップを広めてもらっていたりする。
迷宮区でのマッピングの早さはモンスターを見つけたら即倒し、連続で瞬動を使って高速機動をすることで早くて一日でボス部屋までたどり着ける。
グループはたまにアルゴと組んで迷宮区に入るがアルゴは完全なる敏捷値極ビルドなため、俺が瞬動を使うと置いていかれるが、使わなかったらたまに俺が瞬動を使わないと
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