第二十二話〜パラディン〜
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「カートリッジロード」
今度はそれぞれ二発ずつ薬莢が排出され、再び翼が展開される。ライはその場で滞空するとライフルを構える。すると重心が縦に割れその間に一枚の魔法陣が展開される。
ライ「蒼月」
蒼月「演算終了、撃てます。」
ライ「パラディン、カートリッジロード」
ライの指示でカートリッジが排出されたのは翼からではなく、手元のライフルから。
パラディン「コンプレッション」
パラディンが発した言葉はその場にいた誰もが聞き覚えのないもの。
ライ「シュート」
短い言葉と共に引き金を引き魔力弾が放たれる。その弾丸は先ほどアクセルシューターの迎撃に使われたものよりさらに小さい魔力の弾丸。それがなのはの放ったディバインバスターと正面から激突する。
なのはの実力と魔法戦闘を知っているものであれば、カートリッジを2発消費し放たれた収束魔法とカートリッジを1発消費されて放たれた魔力弾が正面からぶつかりどうなるかは実際に試してみるまでもなく結果を予測するだろう。
だが誰も予測できない結果が起きる。
正面からぶつかり合った結果、ディバインバスターが裂かれた。
そのままディバインバスターを裂いた魔力弾は呆然としているなのはに向かい着弾、炸裂する。
そして煙が晴れるとそこにいるのはバリアジャケットの節々が損傷しボロボロになっているなのはの姿であった。
目の前で繰り広げられる戦闘を見ている一同は声を出すこともできずにただ見ているしかできなかった。
その場にいる全員の頭に渦巻くのは驚愕という感情。
だれが予測できるのだろうか?
エースオブエースと呼ばれ確かな実力を持った高町なのはが一方的に翻弄される姿を。
だれが考えることができるだろか?
たった数ヶ月しか魔法を使ったことのない素人が10年のキャリアを持つエリートに競り勝つほどの実力を持っていると。
だがそれは実際に起こっている現実。自分の目で見た真実である。
やっと現実を受け入れることができたのかフェイトが話し出す。
フェイト「ライは“何”をしたの?」
それはその場にいる誰もが思っていること。しかしその答えを知る者は誰もいない。
ヴィータ「知るかよ!こっちが聞きてーぐれーだ!」
ライの割り込みがよっぽど気に食わなかったのかヴィータは声を荒げる。
ここから見ているだけでは何も知ることはできない。それは分かるが見ていることしかできない自分たちに苛立ちを覚え始めた頃、なのはが再び話始める。
だがそれは冷静さをかなぐり捨てた彼女の本音。
なのは「どうして……どうして貴方は私を否定するの!?そんなに私の考えが気に食わないの!?」
ライ「……高町なのは」
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