第百話 月が闇を照らす時
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さかじゃなくてそうよ」
驚くエイジにルナが言う。
「それ位普通でしょ」
「何だっていうんだよ」
「では行くのだ!」
「ええ!」
サンドマンの言葉に斗牙が応える。
「グラヴィトン=プレッシャー=パンチ!」
「なっ!?技の名前を叫んだ!?」
「グラヴィオンはそういうシステムなのよ」
またしても驚くエイジにミヅキが説明する。
「武器操作は操縦と同時にね」
「どうするんだよ」
「音声入力もするのよ」
「そうだったのかよ」
「そうよ。だから技の名前を叫ぶ必要があるのよ」
そういうことであった。
「これでわかったかしら」
「あ、ああ」
驚いたままではあったが何とか頷くことができたエイジであった。
「それはな」
「そう、よかったわ」
「けれどよ」
だがここでまた彼は言うのだった。
「それでもよ」
「どうしたのかしら」
「今あいつがよ」
「あいつって誰のことよ」
ここでルナがまたモニターに出て来た。
「ひょっとしてあたしのことなの!?」
「今御前ごとぶっ放したじゃねえかよ、腕よ!」
「そんなの普通よ」
そのルナは平然とした調子であった。
「だってそういう構造だから」
「おい、普通じゃねえだろうがよ」
そう言われても全く納得しないエイジだった。
「御前ごと撃つなんてよ。何てマシンなんだよ」
「あら、心配無用よ」
しかしここでまたミヅキが彼に説明するのだった。
「そのことはね」
「何でだよ」
「Gドリラーは頑丈だから」
「Gドリラーっていうとよ」
「そうよ。今グラヴィオンの両腕になってる戦車よ」
ルナが彼に説明する。
「そのグランディーヴァなのよ」
「そんなに頑丈なのかよ」
「はい、ですから」
今度はエイナが彼に言ってきた。
「心配しないで下さい。私達は大丈夫ですから」
「ああ、それならいいけれどよ」
本人達に言われてはエイジも納得するしかないのだった。
「しかし。それでもとんでもねえマシンだな」
「それでは止めだ」
その間にもサンドマンは指示を出し続けるのだった。
「斗牙」
「はい」
「次はあれだ」
「あれですね」
「そうだ。決められるな」
「勿論です」
毅然としたこ言葉でサンドマンに答える斗牙だった。
「それじゃあ今から」
「うむ。それではだ」
サンドマンは一呼吸置いてからまた述べた。
「グラヴィトン=アーク!」
「了解!グラヴィトン=アーク!」
斗牙もまたその技の名前を叫んだ。
「発射!」
「うおおおおーーーーーーーーっ!」
胸からビームらしきものを放ちそれでその敵を撃った。それで終わりであった。
敵が倒れそこには何も残ってはいなかった。これがグラヴィオンの初陣であった。
「すげえ・・・・・・」
戦いが終わってエイジは呆然とした
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