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スーパーロボット大戦パーフェクト 第三次篇
第九十五話 神人、目覚める
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ながらドーレム達と戦っていた。その中で綾人は東京の中を必死に走り回る。だが人は誰もおらず戦闘だけが行われていた。
「何なんだよ、一体」
たまりかねた顔で上空を見上げて言う。
「この戦闘は。映画じゃないよな」
違った。自分で言ってそれがわかる。
「じゃあ。どうして」
彼は駆けながら考えた。
「東京以外にはもう世界は消えたのに。どうしてなんだ」
言いながら駆ける。やがて彼は地下鉄の駅に入った。そこで二人の不審な男達に囲まれたのであった。
「!?貴方達は」
「神名綾人君だね」
「間違いないね」
「どうして僕の名前を」
自分から言ってしまった。
「知ってるんですか!?どうして」
「詳しい話は後だ」
「それよりもだ」
彼等は綾人の言葉に構わず彼との間合いを狭めてきた。
「一緒に来てくれ」
「君に頼みがある」
「頼み!?何が何だか」
「詳しい話は後だ」
「さあ」
「さあって・・・・・・」
「やっと追いついたわね」
しかしここで。遥が出て来手二人を瞬く間に倒してしまったのだった。見事な格闘術であった。
「間に合ってよかったわ」
「!?お姉さん一体」
「正義の味方ってところかしら」
サングラスを外して綾人に対してにこりと笑ってみせての言葉だった。
「さしづめね」
「正義の味方って」134
「とにかくね」
話が読めなくなっている綾人に対して告げる。
「お姉さんと一緒に来てくれるかしら」
「貴女と!?」
「そうよ」
こう彼に言うのだった。
「今からね。いいかしら」
「今からって」
結局綾人にとってはわからないことであった。
「待って下さい、何が何だか」
「嫌なのかしら。お姉さんと一緒に来るのが」
「歳上は趣味じゃないんで」
「あら」
今の言葉には不機嫌になる遥だった。
「言うわね、随分と」
「助けてくれて有り難うございました」
一応は深々と頭を下げて礼を述べる綾人だった。
「それじゃあ」
「それでもよ。とにかくね」
「まだ何かあるんですか?」
「とにかく。一緒に来て」
こう彼にまた言うのだった。
「お姉さんとね。いいかしら」
「まだ何かあるんですか」
「少なくとも貴方の安全は護るわよ」
これは保障するのだった。
「絶対にね」
「絶対って言われても」
「とにかくよ。来てもらわないと困るのよ」
また言う遥だった。
「君のお母さんの関係でね」
「!?母さんのことが」
「そうよ。ムーリアンのね」
「ムーリアン・・・・・・」
これは綾人にはわからない言葉だった。話を聞いてもいぶかしさを増すだけだった。
「何が何なのか」
「とりあえずここから出ましょう」
このことは言う遥だった。
「いいわね、またこういう手合いが来るわよ」
「・・・・・・わかりました
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