第九十三話 ガンダムマイスター
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」
「そう思うと俺も成長したかな」
「少なくとも見違えるようにはなったわ」
白いビキニのセイラが彼に言う。そのプロポーションは健在だ。
「あの時とはね」
「そういうセイラさんはあの時よりもさらにしっかりしたよな」
「色々とあったから」
こう言うのである。
「だからね」
「出来事は人を成長させるってね」
スレッガーは軽い調子で大きなことを口にした。
「まあそういうことだな」
「しかし。あのアムロ中佐がかよ」
ジョシュアはそれがかなり意外そうだった。まだ言っている。
「信じられないな、本当に」
「御前も見習えよ」
「全くだ」
ドニーとジャンがそのジョシュアに対して言う。
「相変わらずスタンドプレーばかりだからな」
「いい加減に死ぬぞ」
「俺は不死身なんだよ」
しかしジョシュアは二人に言われてもこたえない。
「やってやるさ、今度こそな」
「やれやれ。変わらない奴は変わらないか」
パトリックはお手上げといわんばかりに肩をすくめさせる。
「全く。どうしたものかね」
「貴様もだ」
黒いビキニで胸や腹部に白い花をあしらった水着を着ているセティがここでそのパトリックに言う。
「少しは真面目にやれ、いいな」
「俺は真剣なんですけれど」
「何処がだ」
「大佐に対して」
こう言うのである。
「ですから今もですね」
「今も。何だ」
「どうですか?一緒にあの島まで泳ぎに」
「鮫が出るから駄目だ」
あくまでクールである。
「以上だ。却下」
「うう・・・・・・相変わらず手強い」
こんな調子である。その海に今テッサが入ろうとしている。ピンクの見事なビキニである。
「うわ、テッサちゃんって」
「確かにねえ」
皆そのテッサを見て思わず声をあげる。
「顔もいいけれど」
「スタイルも抜群じゃない」
「そ、そうですか?」
皆にこう言われて赤面するテッサだった。
「私は。そんなに」
「いや、本当に」
「これは全く」
「目の保養」
ジュゼにイワン、ハンスが言葉を続ける。
「我等の参謀殿は今日ももって」
「才色兼備で」
「まことに麗しいことです」
「そうでしょうか」
「私に言われても」
彼女の横では競泳水着のシンルーがいる。競泳水着なのでその際立ったプロポーションがことさら目立つ形になってしまっている。それはテッサと比べても劣ることがない程だった。
「どう返答すればいいか」
「そうですか、すいません」
「ですが大佐」
「はい」
それでもシンルーは言いテッサもそれを聞くのだった。
「あまり気にされることではありません」
「そうですか」
「注目されるに越したことはありません」
こう言うのである。
「こうした場合は」
「こうした場合はですか」
「そうです。とりあえず今は」
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