第九十三話 ガンダムマイスター
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太平洋は解放された」
「いや、礼には及ばないよ」
コウがこう彼等に言葉を返す。
「俺達も今ではここの世界の為に戦っているから」
「そうなのか」
「そうさ。ここの世界に来たからにはね」
こうマリンに述べた。
「俺達も同じさ」
「そう言ってもらえると有り難いな」
「そうね」
それに頷くのはシンルーだった。
「何はともあれこれで太平洋で残るのは」
「あれかい?東京ジュピター」
キースが悪戯っぽく彼等に述べる。
「あれをどうにかするのかな、やっぱり」
「はい、その予定です」
ここでまたテッサが彼等に答える。
「あの場所からドーラムが出て来て攻撃を仕掛けてきますので」
「だからか」
「それなら」
「はい、次の攻撃目標は東京ジュピターです」
既に決まっていると言わんばかりの言葉だった。
「では少し休んでから日本に行きましょう」
「了解」
こうしてロンド=ベルは一旦休憩を取ってから日本に戻ることになった。休憩場所はメルボルンだった。そこに入る海に出てオフを過ごすことになった。
「あれ、アムロ中佐は?」
「何処なの?」
既に派手なビキニに着替えているエルフィとキャシーがアムロを探す。
「いないけれど」
「ひょっとして当直なのかしら?」
「ああ、アムロ中佐はな」
彼女達にモンシアが答える。アロハに膝までのズボンと如何にも、という格好だ。
「オフはいつもこうなんだよ」
「いつもこうって」
「引き篭もり?」
「そうさ。部屋の中で機械弄りだ」
楽しそうに笑いながら二人に言う。
「それでいつもハロとか作っているのさ」
「そうだったの」
「意外と根暗?」
「最初はもうどうしようもなかったよな」
「全くだよ」
ここでカイとハヤトが笑いながら言い合う。
「一人よがりでな」
「どうなるかって思ったね、本当に」
「へえ、あのアムロ中佐がねえ」
「意外っていうかな、それは」
剣人に弾児もこれには素直に驚いていた。
「あの責任感に溢れる人が」
「そんなのだったなんて」
「あいつも変わったんだ」
リュウが彼等に説明する。
「成長してな。戦いから」
「そういえばリュウさん達って」
「一年戦争の頃からアムロさんと一緒でしたね」
ハワードとダリルが彼等にこう声をかける。
「だからですか。それで」
「よく御存知なんですね」
「そうさ。少なくとも俺だってな」
「御前もかなりひねくれていたぞ」
ハヤトは今度はカイに言う。
「あの時はな。俺だって」
「お互い若かったってことだな」
「セイラさんにひっぱたかれていたんでしたっけ」
シーブックがカイに問う。
「確か」
「そうさ。あれは効いたぜ」
自分からそれを認めるカイだった。
「一瞬何かって思っな」
「そうだったんですか、やっぱり
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