第九十一話 新たな世界
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」
これで話は決まった。こうしてテッサ達はロンド=ベルに合流することになったのだった。
合流が決まればまずは互いの親睦を深めることになった。早速皆パーティーを開きそこで盛んに飲み食いするのであった。最早ロンド=ベル恒例であった。
「何かねえ、もうね」
「どうしたんだ、ユウナ」
カガリがぼやくユウナに対して問うた。既に彼女はタオルを頭に巻いてその手に一升瓶、口にスルメというどうしようもない格好である。
「飲んでないじゃないか」
「いや、色々な世界に行ってるなあって思ってね」
こう言ってぼやいているのであった。
「僕も。オーブでセイラン家の後継者として勉学に励んでいた時が懐かしいよ」
「そうか?私は勉強は嫌いだったからな」
「その尻拭いはいつも僕だったし」
子供の頃からそんな関係の二人なのだった。
「けれどもうそれもね」
「懐かしいのか」
「全くだよ。まあ帰られるんだよな」
「それは間違いないな」
マサキが断言してきた。
「シュウが言ってるからな。あいつは嘘はつかねえ」
「だったらいいけれど。今度は何が出て来るのやら」
「それは出てからですね」
ラクスはいつもと全く変わっていない。
「そのガルラ帝国や天使につきましても」
「天使か」
レイはその天使という存在を聞いて目を鋭くさせていた。
「何か不吉な感じがするがな」
「天使が不吉なのか」
竜馬がそのレイに対して言った。
「いや、考えてみればそうだな」
「ああ。天使は決して慈悲深い存在じゃないからな」
隼人も言う。
「人間の敵であっても当然のことだ」
「天使が人間の敵か。そういえばそうだよな」
弁慶も否定せずに頷くだけの根拠が心当たりにあった。
「使徒だってそうだからな」
「そういやあれって天使の名前なんだったな」
武蔵もそれは聞いて知っていた。
「あの連中でも」
「はい、そうなんですよ」
彼等にシンジが答える。
「ですから天使といっても」
「そういえばあのエヴァ量産機」
アスカがかつての戦いを思い出して顔を顰めさせてきた。
「天使だったわね。確かに」
「だから天使といっても人間にとっていい存在とは限らない」
竜馬はまた言った。
「俺達の敵であってもそれこそ」
「不思議じゃないですね」
洸が述べた。
「決して」
「そういうことだな。しかし俺が気になるのは」
「東京ジュピターですね、ミスター」
「ああ、それだ」
神宮寺はこう猿丸に答えた。
「一体何なのか。気になる」
「東京だけが隔離されるなんて」
「おかしな話です」
マリと麗が言う。
「何があってももう驚かないけれど」
「それでもあまりにも奇妙です」
「そうだ。だがこちらにも戦力は揃っているしな」
「そうだぞ」
クランが言って来た。しかしその彼
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