第九十一話 新たな世界
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もう」
「ではまずは安心か。だがここは」
「!?ここは」
「地球!?」
「あれは!」
「キングビアル!」
勝平と恵子が思わず叫んだ。
「そういや俺達と合流するって聞いてたけれどよ」
「どうしてここに」
「待て、何故ロンド=ベルがここに!?」
兵左衛門も彼は彼で驚きを隠せなかった。
「出て来たのだ」
「おかしい。どういうことだ」
ジェフリーも顔を顰めさせている。
「何故ここで」
「マクロスクウォーターまでいるとは」
グローバルもまたいぶかしんでいた。
「アレクサンドリアに向かっているとは聞いていたが」
「ここはどうやらシベリア東岸です」
キムがグローバルに報告する。
「ですからこれは」
「おかしい。それにここは我々の世界か?」
「!?そういえば」
「ここは!」
皆グローバルのこの言葉に思わず目を見張った。
「何だ!?あのマシンは」
「ここは一体」
「本当に地球なのか!?」
「お話は後です」
彼等の前にもテッサがモニターで出て来た。
「皆さん、宜しければ今は目の前の敵を」
「敵!?」
「この数は」
「約九百です」
サエグサがレーダーを見た後で答える。
「ですがどれも見たことのないマシンばかりです」
「ではここはやはり」
「違う世界だな」
アムロは持ち前の直感からこの結論を導き出したのだった。
「やはりな」
「そうだな。だが」
しかしここでブライトは言った。
「戦闘が行われている。しかも」
「この世界もまた侵略を受けているな」
「ならば。我々は」6
そこから導き出される決断は一つしかなかった。
「彼等に協力しよう」
「ああ、そうするべきだ」
「よし、全軍に告げる」
アムロの言葉も受けてあらためて言うブライトだった。
「総員出撃、マクロスクウォーター及びキングビアルを援護するぞ」
「そうだな。そういう指示なら」
アムロも今のブライトの指示に会心の笑みを浮かべる。
「必然的に彼等も援護することになるからな」
「そういうことだ。それではな」
「わかった。俺も出よう」
こうしてロンド=ベルは出撃し瞬く間に敵を蹴散らしてしまった。彼等の前では一千機あろうともものの数ではなかった。こうしてロンド=ベルは異世界での初戦を飾ったのだった。
だが問題は戦いにあるのではなかった。戦いを終えた彼等に対してまたテッサが通信を入れてきたのだ。
「有り難うございます」
「あんたがこっちの軍の司令官かよ」
「そうなっています」
こう忍に答えるのだった。
「テレサ=テスタロッサ。階級は大佐です」
「大佐ねえ」
「地球連邦軍に所属しています」
「何だ?そっちでも連邦政府なのかい」
沙羅が今のテッサの言葉を聞いて思わず言ってきた。
「何処でも連邦政府なんだね」
「そ
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