暁 〜小説投稿サイト〜
26歳会社員をSAOにぶち込んで見た。
第十三話 鏡月
[5/24]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
願い!」
 レイカとシャムは、スユアが熱弁する背後で、そんなやり取りをしていた。
 当然、スユアにはそんな会話は聞こえておらず、意気揚々とゲームの説明を開始する。
「まず貴方達、麻雀のルールは知ってるかしら? それの一部のルールをポーカーに流用させたものなんだけれど」
「……まぁ、俺は知ってる」
 スユアのその言葉に、初めに反応したのは青年。
「あ、私も知ってる。 というか私はポーカーよりそっちのが得意かな」
 次いで、意外にもユナと呼ばれた少女が反応する。
「俺!俺! 俺も知ってるぞ! というか、俺はネット麻雀でそれなりに強かったからな!」
「当然、拙者も知ってるでござる。 武士たるもの。 卓上の遊戯についても博学でなければならないでござるからな!
まぁ拙者、ポーカーというのには少し疎いでござるが」
 それにつられる様にファルコンとござるが反応を示す。
 残ったナイトと呼ばれる少年は、その二人を見てため息を吐いた。
「俺はわからん。 そんなオッサンくさい遊びやらないし。 ていうかござるも卓上の遊戯なんて回りくどい言い方せずにテーブルゲームって言えよ。
俺テーブルゲームなら人生ゲームがマジ得意だけど」
 余談だが、基本的に人生ゲームに得意不得意もあったものではない。
 それはルーレット操作ができる人間と言う。
 そんな中で、スユアは青年達を見て笑みを浮かべた後。
「それじゃ、お子様は見学でもしてなさい。 貴方の信頼する仲間達が私達と代打ちしてくれるわよ」
 ナイトに向けてそんな言葉を、あざ笑うかのように言いつけた。
 そんなわかりやすい挑発に。
 ナイトは、簡単に乗った。
「は? いや、それはマジありえんだろ。 麻雀くらいルールしらなくてもできるし。 ていうか俺ポーカーはマジ強いし。
スーパーロイヤルストレートフラッシュ揃えたことあるし」
「いや、スーパーってなんだよ……」
 一人で荒ぶるナイトを横に、ファルコンはため息を吐くが……。
 そんなことを気にせず、スユアは言葉を続ける。
「兎に角、お子様も参加ということね。 こちらは私と後ろにいる彼女、レイカが相手するわ。
勝負をする宿屋に着くまでそちらも参加者を決めておきなさい」
 そう言って、スユアはその場で芝居がかったように半回転し、青年達に背を向けると、宿屋へと向かって歩き出す。
 残された青年達は、すぐにその場で、誰で勝負するかを話し始めた。
 これにより、麻雀ポーカー、雀カード(なんだその名前は)は、ゆっくりと幕を開けたのであった。





――――――





「お待ちしておりました。 アルス様方。 ザサーダ教師より既に言伝はもらっております」
 俺達が最後に対峙したオレンジポインターのソイツは。
 出合っ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ