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26歳会社員をSAOにぶち込んで見た。
第十三話 鏡月
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間が納得するなら、それでいいけれど」
 そう言いながら、スユアはナイトへと視線を向ける。
 それに、ナイトは歳相応の強気な笑みを浮かべたかと思うと。
「納得しないに決まってるじゃん。 その勝負、受けてたつ!」
 そんな啖呵を、声を張って発した。
「おい! ナイト、状況がわかってるのか!?」
 当然、青年はナイトにそう注意するも……。
「俺らにメリットしかないじゃん。 受けるのは当然だし」
 ナイトはそんなことを当然の如く口にする。
「うむ。 珍しくナイト氏の言うことは正しいでござるな! 男なら勝負は受けるものでござるぞ!」
「俺もござるとナイトの意見に賛同したくないが、賛同せざるを得ないな。 こんな美味い勝負を逃す手はないぞ」
 それにござるとファルコンも賛同したことで、完全に青年が押される形となった。
「待てよ、美味い勝負ってのは何かしらあるものなんだよ!」
 それでも、負けじと青年が反論すると。
 青年の背後から、一人の人影が現れる。
「まぁまぁ、アイテムの所有者がああ言ってるんだ。 いいじゃないか。 今回はあえて乗ってやろうよ」
 男だけのその集団では浮いた、その少女は。
 そのたった一言で、青年を落ち着かせた。
「……ユナがそう言うなら、俺も従うよ。 本当は反対したいところだけどね」
 青年は少女に向かってため息混じりにそう口にすると。
 再びスユアに向けて言葉を放つ。
「それじゃあ、こっちはこういうことだから、その賭けは了承はしよう。
それで、何で勝負する気だ? やはりカジノで定番のポーカーかブラックジャックあたりかな?」
 青年のその言葉に、スユアは少し黙り、レイカ、シャム、ユイフォーに一度視線を向けた後。
 ニタ、と意地悪く笑いながら。
「フフ、これから初めるゲームは、ポーカーよ。 けど、ポーカーであって、ポーカーじゃないわ」
 スユアのそんな言葉に、青年は疑問を覚えながら言葉を放つ。
「どういうことだ? ローカルルールとか?」
 そんな青年の言葉に、スユアはさらに意地悪く笑った後。
 そのゲームのタイトルを、言葉にした。
「いいえ。 ルールの追加ではあるけれど、最早ポーカーじゃない! けれど、ポーカーのルールを使ったゲーム!
名付けて、麻雀ポーカー。 『雀札(ジャンカー)』よ!」
 我が物顔でそう口にするスユアに、背後にいたレイカは、思わず吹き出すそうになるのを我慢した。
「……いやいや、ジャンカーって、何そのネーミングセンス、ジャンキーか」
 誰にも聞こえないように、レイカはそう口にするが。
 隣にいたシャムには聞こえていたようで。
「ああー、わっりぃー。 あとでスユアに言ってやろー」
「え!? 待って! 悪気があったわけじゃないから! ホントだから! 勘弁して! お
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