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魔法少女リリカルなのは -Second Transmigration-
第17話 すれ違い
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飛び出しそうにした時に、目の前にいきなり腕が飛び出してきて、私は思わず踏み留まった。


「や、1日ぶり」

「は、陽翔……?」


その人はつい昨日知り合った男の子、陽翔だった。





陽翔side

フェイトの方へ駆けつけ、飛び出す寸前のフェイトを止める。


「なんで、陽翔が……」

「離れて見てた。……で、危なそうだったから来た」

「でも、あの状態のジュエルシードは……」

「大丈夫。少し休んでなよ」


そう言って俺はスパーダを構えて飛び出す。
狙いはジュエルシードの『魔力』そのもの。





以下、回想


「だーかーらーさー!『魔力を斬れ』ってなんだよ!!煙みたいに見えるもんでもねぇだろうがそんなもん!!」

「見るんじゃなくて感じるんだよ。精神を研ぎ澄ませて……」

「アホかお前は!!俺は悠里みたいにマスタークラスの武人じゃねぇの!一般人なの!!」


もう何度目かわからない叫びが、早朝の公園に響き渡った。今現在行っているのは封印もとい、魔力を『斬る』練習。


「しかしマスター、実際にデバイスを使ってない悠里が斬れると言うことは、マスターにもできると言うことだぞ?」

「それでも説得力薄いだろ!大体、物体は切らずに魔力だけ斬れってのも可笑しいわ!!」


この練習の最大の問題がそこだった。悠里はスパーダが軽く魔力を張ったリンゴや卵を木刀の一閃で、魔力だけを断ち切ったのだ。
本人は長くやってきたので当たり前のようなことらしい。
それも、息をするのと同じくらい。


「大事なのはその時の感覚を覚えることだ。やることは煙を斬るのと変わらない。あとは本人の集中力と精神力次第だ」





(結局、俺が練習で出来たのは10回中2回だけ……)


確率にして五分の一の確率、しかも殆ど偶々だったから、まだコントロール出来てない。


『マスター、落ち着いて意識を集中しろ。失敗した場合ではなく、成功したした時のことを想像するんだ』

「アドバイスどーも、スパーダ。……やるさ、もう腹は括ったからな」


目視でも見える、ジュエルシードから放たれる青色の魔力の揺らぎ。俺は一瞬目を閉じて、再び目を開く。


「……葬刃!!」


素早くからスパーダを抜いて放つ居合術。威力もスピードもまだまだだが、今の俺にとって出せる最高のタイミングで放った。
葬刃を受けたジュエルシードは、徐々に魔力が弱くなり、数秒後には魔力放出が完全に止まっていた。


『魔力放出の停止を確認。お見事だ、マスター』

「はぁ……成功した、か」


成功したことにひとまず安心すると、俺はジュエルシードを持ってフ
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