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魔法少女リリカルなのは -Second Transmigration-
第17話 すれ違い
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いるんだろう。
でも、放ってはおけないから、だからなのはにあんな風に言ってしまうんだろうな。
そんな事を思いながら、俺はすずかと屋上を後にする。
「……少し臭かった、かな?」
「そんなことないよ。陽翔くんの言ってること、間違ってないし、アリサちゃんもわかっていると思う」
「……元々、向いてないんだよな、こういうの。悠里なら、もっと気の効いたこと言うんだろうけど」
「ううん。多分、私が言ったら途中で終わってたから、陽翔くんが言ってくれてよかった。それに、陽翔くんが真っ直ぐに言えるのは、アリサちゃんやなのはちゃんの事をしっかり見ているからだよ。だから、陽翔くんは優しいと思うな」
すずかの言葉に俺は少し照れてしまう。
……なんでこの子達はこんなにもいい子なんだろうな。
「それと、陽翔くんに1つ言っておくね」
「え?」
「陽翔くんも悠里くんも、私達にはとって大事な友達なんだよ?
だから、陽翔くん達も困った時は、頼って欲しいな」
「ハハハ…。その時は、ね。」
すずかのセリフに俺は苦笑するが、少し疑問が湧く。
あの悠里に、助けがいるのか?…
「悠里に必要なのかな?あいつ、なんでもやれるイメージあるけど……」
「そうだね。……でも、やっぱり誰にでも必要だと思うな。
陽翔くん、私がアリサちゃんに虐められてるときに、相談に乗ってくれたよね?」
「それは……でも、解決したのは結局なのはだったろ?俺は大したことなんて……」
「そんなことないよ。話を聞いてくれただけでも嬉しかったし、陽翔くんのお陰で辛くなかったから。……陽翔くんにとっては大したことじゃなくても、私にはすごく嬉しかったんだよ」
すずかは嬉しそうに話すが、俺にはどうしても恥ずかしかった。
確かに、アリサに虐められてるときにすずかの話し相手をしてはいたが、別にそんなことを考えていたわけではなかった。
少しでもすずかの不安を取り除けたら、ただその一心だったのだから。
「にしても……なんですずかはそう思ったの?」
「う〜ん……勘、かな?結構鋭いんだよ?」
うん、知ってます。
悠里side
「……ということがあったのさ」
「ふ〜ん……よかったな、すずかお前に気があるんじゃないの?」
「なにをバカな」
他愛もない話をしながら、俺とハルは目の前の光景に視線を移した。そこには、街中で高速戦をするなのはとフェイトの姿がある。
何故離れてみているのかと言うと、なのはに2人で対決させて欲しいと言われたからだ。
ユーノとアルフは別の場所で戦闘を開始したみたいだな。
「……なぁ悠里、最近になって思うんだけどさ」
「ん?」
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