第3章 エドラス編
エドラスの父さんと母さん
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お2人が俺の父さんと母さんに・・・似ているのです・・・。」
「私達が・・・」
「似ている?」
「はい・・・声と匂いだけですが・・・ものすごく・・・懐かしくって・・・。」
俺の目から再び涙が出てきた。
「とても・・・懐かしくって・・・懐かしくって・・・。」
「・・・・・・。」
エドラスの母さんは俺を黙って抱きしめてくれた。
「え・・・?」
「あたしみたいな奴だけど・・・その・・・あなたのお母さんだと思ってもいいわ。
辛かったんでしょ?ご両親がいないって。」
「・・・はい。」
それでも、俺にはギルドという家族はあります。
でも・・・本当の親に、こう甘えるのは・・・久しぶり・・・です・・・。
「じゃあ、私も、お父さんだと思ってくれてもいいよ。」
「・・・ありがとう・・・ございます・・・。」
「父さん・・・母さん・・・」
その後、俺はそのまま寝てしまった。
「あら?寝たわ。」
「きっと、ご両親がいなかったという辛い気持があったんだろ。
私がおんぶするから、かわって。」
「ええ。」
そう言い、コージをせおった。
「ん・・・んんっ?」
俺が目を覚めると、ベットの上にいた。
なんだかこの部屋、宿などに止まる時の部屋に似ている様な・・・
「俺は・・・」
「起きたかい。」
そう言ったのはエドラスの父さんだった。
「・・・はい。すみません、寝てしまって・・・。」
「いいよ。ご両親がいなくって辛かったんだろ?
こんな私たち夫婦だが、代わりだと思ってくれ。」
「・・・はい。」
「あなたー、ご飯できたー?」
「できてるよ。君も来なさい。」
「・・・はい。」
俺はエドラスの父さんの後について行った。
食卓へ着くとテーブルの上にはカレーとサラダがあった。
「ところで、先程の部屋は何か、宿とかの部屋に似ているんですが・・・。」
俺は気になってエドラスの父さんに聞いてみた。
「ああ。私達はトライアという町でホテルをやっているんだよ。」
「へぇ〜。」
「私は掃除や洗濯、食事などをやって、妻は事務や接客などをしているんだよ。」
「そうなんですか。」
「まぁね。」
エドラス世界の父さんと母さんはホテルの仕事をしてるんだ・・・。
「それじゃあ、いただきます。」
「いただきます。」
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