弐ノ巻
霊力
2
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のか、おくびにも出さずに高彬はあたしの両腕を取った。
「兄上!」
「兄上、ね…」
あたしが思わず言うと、高彬がぼそりと低い声で呟いた。
「兄上兄上兄上あにうえ…瑠螺蔚さんはいつもそうだ!何かあると俊成殿に頼って…。でも、僕ももう瑠螺蔚さんに庇ってもらうだけの童じゃないよ。こうして、瑠螺蔚さんを守ることもできるんだ。好きだ、瑠螺蔚さん。ずっと好きだったんだ…」
あたしは思わず動きを止めた。
動きだけじゃなくて思考も停止。
高彬は恥ずかしそうに少し笑って言った。
「一生大事にするから、僕の妻になってください」
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