第1章:王宮の戦士とヲタ少女
第6話:有名な秘密基地
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て!ボ、ボクは悪いホイミスライムじゃないよ!」
ホイミスライムは何やら言い訳をしているのだが、振り上げた剣は止める事が出来ず、ホイミスライム目掛け振り下ろされる…
「とうっ!」(ドカッ!)
だが、直前でマリーに後ろからドロップキックをされ、勢い良く前のめりに倒れ込みホイミスライムを斬り殺す事を回避する。だが顔面から倒れた為、とても痛い!
「いたたたた………い、一体何をするのだマリー…」
私は顔を押さえながら立ち上がると、涙目でマリーの事を見詰めた。
「私には判るの…この子は良い子よ。目を見れば悪じゃない事は一目瞭然よ!」
「ボ、ボクはホイミン。人間になるのが夢なんです!人間と一緒にいれば、人間になれるかもしれない…だからボクも連れてって下さい!」
「キャー、可愛い!よし、一緒に旅して立派なイケメンになりましょう!」
勝手に話を進めないでもらいたい。
モンスターを連れて旅など出来るわけがないではないか!
「マリー…悪いのだが「私達ね、子供が神隠しになる事件を調べているの。ホイミン君は何か知っているかしら?」
私の拒絶を遮って、ホイミンと名乗るモンスターと楽しげに会話を続けるマリー…
この娘はモンスターが怖くないのか?
私が複雑な表情でマリーを睨んでいると、気付いたらしく向き直って告げてくる…
「私の故郷では、モンスターと共存するのは日常茶飯事よ!町中にも至る所に邪気のないモンスターが居り、人々と共に助け合って生活してます!私の友達にもホイミスライムのホイミン君が存在します!」
「わぁ、ボクと同じだぁ!お姉さんは仲良しなの?」
「えぇとっても仲良しなの!私が回復魔法を使えないから、怪我した時とかに重宝するのよ!数々の修羅場を潜り抜けてきてる子だから、回復魔法を全て使えるしね!」
「すごーい!ホイミスライムなのに、ホイミ以外の魔法も使えるんだ!………でもボクはホイミしか使えないよ。こんなボクじゃお役に立てないね………」
「何を言ってるのホイミン君!君は人間になるのが夢なんでしょう!?だったらその過程で、色々な魔法を憶えて行けば良いのよ。私と一緒に頑張ろう!」
私を無視してホイミスライムの同行が揺るぎない物になってゆく。
二人とも盛り上がり、かなり感動し合っている…
今更『モンスターと同行などできん!』と言えば、私はマリーに極悪人として見られるだろう。
「私はマリーよ、よろしくね? あっちの髭を生やした顰めっ面は……ねぇ、ホイミン君を連れて行く事に反対なの!?」
自己紹介を終え、私に向き直り紹介しようとするマリー。だが不本意が顔に出ていた様で、厳しい口調で突っかかってくる。
「い、いや…反対というか…何時モンスターの本性を現して襲いかかって来
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