第1章:王宮の戦士とヲタ少女
第5話:夫婦の絆はエロかった!
[2/3]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
らに同行する事を告げるフレア!
「な、何を言っておるんだ!? バトランドからイムル村までは、結構な距離があり大変危険なのだ! 旅慣れしているマリーなら問題はないが、貴女は素人であろう……そんな危険目に遭わせるわけにはいかない!」
「どうかお願いします! イムルへ連れて行って頂けるだけで構いません! 私はどうしてもアレックスに逢いたいのです……彼の事を愛してるのです!」
私の断固たる拒絶も“愛”と言う名を纏ったご婦人の前に、脆くも揺らいで行く……
助けを求めようと思い、マリーに視線を向けると……
「解りますわその気持ち! 愛しい人の為に、少しでも何かをしたいのですよね!? ライアンちゃん、私達でフレアさんをお守りし、イムル村へ連れて行きましょうよ!」
恋する乙女は最強なのだろう……朴念仁の私では到底敵うはずもなく、済し崩し的にフレアの同行が決定されてしまう。
まぁ、ご婦人の一人も守れずに『王宮戦士』を名乗るのも烏滸がましいだろう……ここは私の実力をご婦人2人に見せる場であろう!
「では早速仕度をしてきます。少しお待ち下さい!」
そう言うとフレアは、そそくさと家の奥に向かおうとするが、
「ちょっと待ったー!」
大声でそれを阻むマリー。
「フレアさん……私達、早朝にイムルを出立し、1日かけてバトランドへやって来たの。流石に今夜一晩は休ませて下さいよ……こんな強行軍状態でイムル村へ戻るなんて、勘弁して下さいよ……明日の朝一に迎えに来ますから、今夜は宿屋へ泊まりたいと思います」
「………そ、そうですよね……ごめんなさい……あの人を想うあまり、気だけが焦ってしまい………そうだわ、今夜は我が家に泊まっていって下さいませ! そうすれば明日の朝、最も早い時間に旅立つ事が出来るはず。無駄を省く事が出来ますわ」
ご厚意は嬉しいが、独身の王宮戦士が夫不在のご婦人の家に、一晩厄介になるのは拙かろう……
そう思い断ろうとしたのだが、
「ありがとー! ベッドって3つもあるんですか? 無いのなら私はソファーでも良いですよ。あ、そうなるとライアンちゃんは床で寝てね!」
と勝手にマリーが話を進めてしまった……
済し崩し的に一晩厄介になる事となり、剰え暖かい手料理と風呂までもご馳走になってしまい、恐縮の極み。
マリーといい、フレアといい……私は安全な男として見られている様だ……少し複雑である。
ライアンSIDE END
(イムル村)
マリーSIDE
どうやら“フレア”という名前の人には、一途な女性が多い様で、彼女もまた夫の為に危険を顧みない。
周囲の敵が弱すぎて、私一人でも問題ない状況……ライアンちゃん一人が気張った感じで、無事フレアさんを無傷で到着させました。
とは言え、途中
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ