第1章:王宮の戦士とヲタ少女
第5話:夫婦の絆はエロかった!
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(イムル村)
結局お風呂を堪能出来なかったマリーは、覗き魔を自らの手でイムル村の牢獄に叩き込む。
番兵に『ヤツの目玉をえぐり出しとけ!』と指示したのだが、冗談にしか受け取られず笑って終わらされた。
その際に、村のパン屋からパンを盗んだ為、投獄されている男に話しかけられる。
「お姉ちゃん……おじちゃん……ボク悪い事してないよ。お腹がすいただけなんだよぉ……え〜ん、此処から出してよ……」
番兵や村の者に聞くと、『子供のフリをして罪を逃れようとする不埒なヤツ!』と言う事だ。
ライアンは無視して立ち去ろうとしたのだが……
「ねぇ君、お名前は?何処から来たのかしら?」
見た感じ100%年上の男相手に、子供と話す様な口調で問いかけるマリー。
「ボク、アレックス! あのね、バトランドから来たんだよ!」
初めて優しく話を聞いてくれたマリーに、慌てて自分の事を説明する男。
何故イムル村周辺に来たのか、バトランドでは何をしていたのか……そこら辺は記憶が定かではないのだが、アレックスは懸命に説明する。
最初は時間の無駄だという思いで眺めていたライアンだったが、“バトランドのアレックス”という言葉に、何やら思い出した様子だ。
なお、マリーは……急に慌てだしたライアンを含み笑いをしながら眺めていた。
(バトランド城下町)
ライアンSIDE
まさかあの様な場所で情報を入手出来るとは思わなかった。
バトランドを出立する直前に、夫の行方を捜してほしいとフレアに頼まれなかったら、完全に無視しているところだったろう!
だが何より、あんな頭のおかしい者の話を聞こうとするマリーの優しさが、今回の情報を引き出したのだろう。
やはり我々は、絶妙なコンビなのだ!
しかもマリーは、旅のし易い服装を買い揃えており、移動スピードも向上したのだ。
当初はカーディガンと赤いワンピース姿に、ヒールの高い靴という可愛らしい恰好であったが、現在は全身を覆う様なマントを身に着け、靴も歩きやすいブーツへと変更されている。
ちょっと残念なのは、胸の谷間とフトモモの露出度が低下してしまった事だ……
とは言え、イムル−バトランド間を1日で移動出来るのはありがたい。
早朝にイムルを出立すれば、日が暮れる前にバトランドに辿り着いたのだがら。
人通りも疎らな夕刻……
夫の帰りを待ち侘びるフレアの自宅を訪れ、アレックスの居場所を告げる。
「そ、そんな事に……!?」
あまりにもショッキングな事実に、フレアも戸惑いを隠せない。
本人の精神が不安定な為、連れ帰る事も出来なかった旨を伝え、謝罪をするが……
「戦士様。私をアレックスの下へ連れて行って下さい!」
突如、決意の篭もった表情で、我
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