第一章 無印編
第十七話 『決戦! 虹色の輝き、迸る極光!』
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なさい…アリシア。私はもう眠くなったわ…」
「うん…うん…!」
もう大量の涙を流しながらフェイトはプレシアの手を握って何度も頷いた。
「アリシア…聞いて。私はあなたのクローン…名前はフェイトっていうの。その娘にひどい事をたくさんしてしまったわ。
でも、もう償うことも叶わないでしょうね…こんなひどい親、きっと許してくれないわ…」
『!!』
そこでプレシアの思いもよらないフェイトに対しての謝罪を言い始めてフェイトはさらに涙を流した。
「そんなことないよ!? フェ、フェイトは母さんの事が今でも大好きだよって私の隣で言っているよ!」
「本当…? よかった…アリシア、これからフェイトと二人きりにしちゃうけど…頑張って生きていくのよ?」
「うん…!」
「さ、ようなら…私の愛しいアリシア、にフェイ、ト…」
…そしてプレシアは安らかな表情をしてまるで眠るように息を引き取った。
「母さん…ッ!!」
それから庭園にはフェイトの泣き叫ぶ声が響き渡った。
そしてしばらくして、
「フェイト…プレシアとアリシアの体をアースラに運ぼう?
そしてちゃんと埋葬してあげよう…だから…」
「うん…私はもう大丈夫。ありがとう、シホ…」
「ううん。お礼なんて言われる筋合いはないわ」
「それでもだよ」
「そう…ありがとう。クロノ、護送、お願いできる?」
「…任せてくれ。しっかりと送り届けよう」
全員がそこで悲しい出来事だけどようやく「終わった」という実感が沸いた。
だがそのとき、まだ空中に浮いていた七つのジュエルシードが脈動をしている事を全員は気づいていなかった。
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