第一章 無印編
第十七話 『決戦! 虹色の輝き、迸る極光!』
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だけどクロノの「行くぞ!」という一言で私達は先に進んだ。
しばらくしてクロノが扉を蹴破るとそこにはたくさんの傀儡兵が鉄壁のごとく立ち並んでいた。
そこでクロノが階段を見つけて、
「ここで二手に分かれよう。なのはとユーノは最上階の駆動炉の封印を!」
「それじゃ私達はプレシア行きってことね。好都合よ!
なのは! 私が道を作るわ。だから先に向かいなさい…!
投影、重装。―――I am the bone of my sword―――……」
そして私は弓と捻じれた矢を投影し番えて、魔力を溜める。
今回は前のように咄嗟の事ではないのでインターバル時間を稼ぐことにした。
それによりジュエルシードを破壊した時以上にカラド・ボルクの魔力量がありそれはすでにここの空気を一変させていた。
クロノ達もこの異常な魔力量に驚きを示している。
「これが真の威力よ。受けなさい! 偽・螺旋剣!!」
放たれた矢は音速を越えて突き進み魔導兵器を次々と屠り、抉り、貫き、それでもなお威力を緩めようとせずちょうど集まっている中心地点のところで、
「一気に吹き飛びなさい! 壊れた幻想!!」
それでそこにいた全ての傀儡兵は跡形もなく爆風によって滅び去った。
残ったのは傀儡兵の残骸にクレーターのみ。
「これが真の威力か…爆発の考慮も考えるともう笑えない」
「今はどうだっていいわ。さ、なのは達は早く駆動炉へ」
「う、うん…!」
「それとクロノとフィアも向かってあげて。派手にやるから今は巻き込みたくない」
それからどうにかして二人を説得して、
「すぐに向かうからな!」
と、クロノが言ったので私は安心して一人でプレシアのもとに向かった。
◆◇―――――――――◇◆
私は敵を倒しながらも進んでいく。
そして最下層に辿り着き待っていたのは大魔導師…プレシア・テスタロッサ。
…一歩を踏み出す。
「…来たのね。私の事を、理想を否定した憎っくき魔術師のガキが…」
「ええ。来てやったわ…決着を着けるために!」
「でも勝算はあるとでもいうの? 今の私はジュエルシードを制御している。だから謂わば魔力は無限に等しいのよ?」
「勝つつもりよ。これでも私は魔導元帥…キシュア・ゼルレッチ・シュバインオーグの一弟子だから」
そして私は投影をせずに腰に差しておいた宝石剣を使おうとしたけど、やめた。
こんな奴にこれを使う価値も、見せる価値もないのだから。
だからやはり私は投影を使う。
宝石剣は最後の切り札…いや、最後から二、三番目位かな?
きっとリンが聞いたら怒るだろうけどやはり私はこの戦いが生涯で一番馴染
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