スーパーロボット大戦OGs
0105話
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
「ほう。ノイエDCもなかなかやるものだな」
シロガネのブリッジにヴィンデルの感心したような声が響く。
どこかと通信をしていたんだが、何か事態が動いたのか?
「ヴィンデル、何か事態が動いたのか?」
興味深そうにヴィンデルを見ているレモンの代わりに尋ねてみる。
「インスペクターに占領されていたハワイをノイエDCが奪還に成功したようだ」
「へぇ。さすが元民族解放運動のリーダーと言った所かしら?」
「ああ。バンが自ら最前線にライノセラスで出撃して指揮をしたらしい」
「そうなると、オペレーション・プランタジネットはやはりラングレー基地になりますか」
リーが微妙に感慨深げに口を開く。そう言えば一時期ラングレー基地のケネスの下にいたのか。
「リー。ケネスのような無能はともかくとして、ハガネは優秀な部隊である事は間違いないんだ。あまり目の敵にしすぎるな」
「……理性では納得している。だが、感情ではまだ納得できんのだ」
「パーフェクトと呼ばれた男でも感情を完全には制御出来ない、か」
もっとも感情を完全に制御出来るようになったらそれは既に人間とは言えないのかも知れないが。
「取りあえずハワイを解放する事が出来たと言う事は、オペレーション・プランタジネットに関しては地球人側が優勢という事だな」
「そうね。連邦とノイエDCが協力していればこそでしょうけど」
「あちら側の歴史ではこの後にノイエDCの一派がインスペクターと手を組んだが……まさかその役目を俺達シャドウミラーがやる事になるとは思いもしなかったな」
歴史の転換点とも言える選択を俺達シャドウミラーがするとはな。皮肉が効いてる。
「不服なのか?」
考え込んだ俺の様子を見ていたヴィンデルが尋ねてくるが、それに対して軽く首を振って否定する。
「いや。俺達の戦いの事を考えれば小さな事は気にしていられないさ」
俺達の戦い。すなわちアインストに対する戦いなのだがヴィンデルにしてみればあちら側へ帰還した後の事を言っていると思うだろう。
「……」
ふと、リーが黙って何かを考え込んでいる事に気が付く。それはそうか。インスペクターがエアロゲイターとは違う種族であるといっても異星人である事には代わりないのだから。
「リー。やはり異星人を憎んでいるお前としてはインスペクターと手を組むのには賛成出来ないか?」
「それが地球を守る為の最強の軍隊を作る為に必要な通過点であるというのなら。闘争の時代を経て人類が真の強者となり、地球の存在を揺るぎないものに出来るのであれば……耐えてみせる。だが、ヴィンデル大佐」
苦々しげな口調でその内心を暴露したリーがヴィンデルへと声を掛ける。
「リー中佐の言いたい事は分かっている。
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ