二人きりの家族
第4話 1日の終わり
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々とした表情で今晩のご飯のおかずを決めてくれた。
はやてはそれはもう嬉しそうな顔で八百屋さんだったり、お肉屋さんで材料を揃えていく。
しかも狙っているのかなんなのかわからないけど決まって、八百屋のおじさんやお肉屋のおばさんははやてが可愛いからという事で値引きをしてくれる。
近所のお母様方は妬ましがってるのを何回か見たこともあるけど・・・・
そうやって俺とはやては買い物をして帰宅した。
わたしたちが買い物を終えて家に帰り着く頃にはもう空は暗くなり、少しだけオレンジ色に輝いている程度やった。
家に入ってから刹那くんは鞄を置きに行き、わたしは台所でご飯の用意を始める。
今日は肉じゃがやからインゲン豆の胡麻和えをつければええかな?
そうやって考えながらも手は動かしてる。
そうでないと時間かかってしゃあないからな。
わたしがご飯作ってる間刹那くんは何しとるかというと、お風呂を沸かしたり洗濯物を取り入れてたたんだりしてくれとる。家事の分担や。将来こんな旦那さんが欲しいわ。
ただ最近一つだけ気になるんは刹那くん、わたしの下着だけ触るの躊躇っとるんよね・・・・
1年生の頃は普通にたたんどったんやけど2年生の秋頃からそういうふうになったんよ。
わたしは刹那くんの下着は毎日干しとるから何の躊躇いもなく触っとるんやけどな。
何を考えとるんか最近は躊躇う時間が長くなってきとるんよね。
だから後で聞いてみよ。
俺が洗濯物と格闘し終える頃にははやての料理も終わりに近づいていた。
それからして盛りつけなんかを手伝い、二人で食卓についた。
ご飯を食べているときは今日はどんな診察を受けたのかなど今日の事を話したりした。
俺は喧嘩以外の事をもう少し話したりした。
ご飯を食べ終わって食後のお茶を飲んでいるとはやての顔がいきなりニヤニヤしだした。
そして――――――――――――
「なぁ刹那くん」
「な、何かなはやてさん?」
「最近、洗濯物をたたむの時間かかっとるなぁ?なんでなん?」
「そ、それはその・・・・えと・・・・あの・・・・」
はやてに言われ答えに詰まってしまう。
俺が詰まっているとはやてはそこに答えとも言える爆弾を落としてくれた。
「わたしの下着をたたむので結構時間食うとるなぁ。ただたたむだけやのに何を躊躇うん?」
「あ、あまり話したくないな・・・・」
「話そうな?」
笑顔で脅してきやがったよ、コイツ・・・・
将来はきっと腹の中が見えない狸みたいな上司になるんだろうなぁ。
「嫌だ!」
そう思いながらもはっきりと拒否してやった。
「話さんと明日からのお弁当がとんでもないことになるで」
だけどはやては笑顔で更に追い詰めてくれた。
俺の学校での唯一の楽しみ
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