第一章 無印編
第十六話 『なのはとフェイトの決着。そして真相、怒り』
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「…艦長。後で少しですが艦長のタイムスケジュールをあけておきます」
だけどエイミィは気づいていたようで気を使ってくれたのかそう言ってくれた。
それで「ありがとう」とだけ言って頷いた。
…さて、それでは気持ちを切り替えていかなければいけないわ!
プレシアの言葉で自我を喪失してしまったフェイトさんの事も気がかりですし…。
だけど事態は急変した。
モニターに移っているプレシアが七つのジュエルシードをかかげて、
「私達は旅立つの…忘れられた都、アルハザードへ!」
プレシアはジュエルシードに強くそう願ってしまった。
そして起こる次元震の波。
クロノはそれを阻止するためにエイミィに転送の許可を取って駆けていった。
「さぁ…きなさい! 小生意気な魔術師が! 私達の旅の前に殺してあげるわ!」
「…ご注文を受けてしまったわね。さて、それじゃ私も準備をしなくちゃ…武装、開始」
シホさんが独自の呪文を唱えた瞬間、
靴はタラリアと呼ばれる鉄のブーツに変わり、スカートとスパッツを履いている腰に赤いマントが装着され、上半身に黒い鎧…そしてその上に手の甲まで及ぶ赤い外套。
バリアジャケットにも似通ったその姿はまさに騎士…そう彷彿させるような姿をしていた。
その姿にクルー全員…なのはさん達も魅入っていた。
約一名はその姿に盛大に頬を染めていたけど誰かとかは敢えて上げない事にする。
そして崩れ落ちているフェイトさんに近寄り、
「フェイト…あなたはどうしたい?」
「私は………人形……」
やはり精神に異常をきたしているわ。
でもシホさんはフェイトさんの頭に手を乗せて、
「あなたは決して人形なんかではないわ。もう意思を持つ一人の独立した人間。
プレシアは人形といったけど私は…私達はあなたをそう思っていない。
だって、プレシアの為に必死になっていたフェイトが人形なんてもののわけがないわ」
「………」
「フェイト…あなたはプレシアに伝えたい事があるのでしょう?…どう?」
「私は…………それでもかあさんが大好き……」
「そう…。それならその気持ちをプレシアに思いっきり伝えなさい…露払いは済ませてあげるわ。
私達は先に向かわせてもらう。…先に行って待っている。フェイトが来るまでプレシアの足止めは任せなさい」
シホさんはまるで聖母のように優しい笑顔を向けてフェイトさんの頭を優しく撫でた後、その手を離し、腰のホルダーにまるで剣のような宝石を差して赤いマントを翻して踵を返し、
「なのは、ユーノ、フィア。あなた達も行きたいでしょう?」
「うん!」
「当然だよ!」
「どこまでもついていきます!」
「そう…それじゃアルフ。フェイトの事はお願い。先に行って待っているから…」
「うん…うん
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