第一章 無印編
第十六話 『なのはとフェイトの決着。そして真相、怒り』
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放ったプレシアに対してアルフは転移魔法でどうにか逃げ出した。
「…逃がしたわね。でももう必要のない駒。
それよりそのシホ・E・シュバインオーグという少女…次元世界ではなくまったく別の異世界の住人。
それがもしかしたらアルハザードに繋がる鍵になるかもしれない…フフフッ…」
そしてプレシアはフェイトを起こし再び戦場に送り込むのだった。
◆◇―――――――――◇◆
…一方、アースラに収容されたシホ達は現在医務室にいる。
そこではまだ眠り続けているシホの看病がなされていた。
傷の中で右手が特に酷く真っ白な肌に対して手だけは黒くなってしまっていた。
それを医務室の関係者やユーノ達が必死に治療している最中である。
「んっ…」
そこでシホがやっと目を覚ました。
「シホちゃん! よかったぁ…」
「お姉様ぁーーー!!」
「なのは…フィア…」
まだ覚醒しきっていないのか意識が朦朧としている中、かろうじて泣きながら抱きついてきた二人の名を呼ぶ事が出来た。
少し固まってしまっていたがようやく意識が正常に戻ってきたのか、
「二人とも安心して…私は大丈夫だから」
「でも、お姉様の手が…!」
そこでシホは自身の右手を見てやっとその事に気づいた。
だけど別段驚くことではなかった。
「これならまだ大丈夫…少し待って」
シホは目を瞑り集中をしだした。
そして心内で「接続、開始」と唱え、魔術回路を『全て遠き理想郷』に接続した。
するとシホの体が発光しだして周囲は驚きの声を上げる。
同時に先程まで黒く焦げていた右手の傷がまるで逆再生のように塞がっていった。
それで完全とはいかないものの黒みは抜けて元の白さを取り戻した。
ついでに千鳥の影響で少しばかり下半身が麻痺していたがそれも修復しておいた。
だがそれで魔力は枯渇気味になり力尽きたのかまたベッドに横になってしまった。
シホは後は接続してあるアヴァロンの恩恵でこれ以上怪しまれないように少しずつ癒していくことにしたのだ。
「すごいな…君の体にはなにか秘密はあるのか?」
「さすがに教えられないわ。でもこれで当分は残った魔力を自己治癒にしか回せないから約一日は安静にしていないと…」
「そうなの。でももうこれで大丈夫のようね?」
そこでリンディが笑顔ながらもシホ達を説教した。
四人はそれで素直に謝ることにした。
それからなのは達は一度様子見で家に帰されることになったが、シホは一日絶対安静の罰を与えられてしまったのでアースラに残り組みになった。
それならとフィアットが一緒に残ってくれたのでシホは安心した。
なのはは桃子達にそれとなく伝えておくという事で話はついた。
◆◇――――
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