第一章 無印編
第十六話 『なのはとフェイトの決着。そして真相、怒り』
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フェイト達は帰る家でもある時の庭園に帰ってきていた。
だが帰ってきた早々にフェイトは母親であるプレシア・テスタロッサによって鞭による虐待を受けていた。
アルフはフェイトのいう事を聞いて我慢していたけど、
(どうして!? どうしてだい!?
フェイトはこんなに頑張っているのになんで…!?
あいつは実の娘にあんな酷いことをできるんだい!!?)
アルフの嘆きは、だが言葉に出すことは叶わない。
出したらより一層フェイトに虐待の鞭が飛ぶ可能性が上がってしまうから。
ただただ我慢し続け…少しして鞭の音が聞こえなくなった。
アルフはフェイトがやっと開放されたと思い、主のもとに急いで走った。
だが、気絶しているフェイトの傍らにはまだプレシアの姿があった。
いつもなら気絶したらすぐにどこかへ引きこもるというのに…
アルフは憎しみの表情を晒しながらもただフェイトを抱きしめなんとか耐えた。
「…アルフ、答えなさい。あの少女はなに…?」
「あの少女ってのはどいつの事だい…?」
「あの赤髪の謎の魔法を使う少女のことよ…!」
「シホの事かい? なんだ、今更興味を持ったのかい…?」
アルフは手を出さない代わりに痛烈に皮肉を込めた言葉を発した。
だがプレシアは挑発には乗らずにただただその少女の情報が欲しいという感情だけが優先されていた。
そしてその手に鞭を顕現させ、
「…知っているだけでいいのよ。
教えてくれないとまたフェイトをこの鞭で痛めつけるわよ?」
「ぐっ…!?」
最後通告なのだろう…アルフに鞭を一度だけ叩き付けた。
その為、アルフは「こいつにだけは…」という想いがあったが、主がまた傷つけられてしまうという恐怖が上回った。
そして断片的ではあるがアルフからシホの情報を聞き出したプレシアはその表情に笑みを浮かべる。
が、それだけ。「そう…」とだけ言ってもう用はないとばかりに踵を返してどこかへ行こうとした。
だがそこでついにアルフの我慢が限界を越えてしまい絶叫を上げた。
「なんでフェイトにここまで出来るんだい!? あんたの娘だろう!?」
「何を言い出すかと思えば、当然の事じゃない? こんなに猶予を与えてあげたのに成果はたったの七個。
出来の悪い娘を叱るのは当たり前のことよ」
「キサマアァァァーーーッ!!!」
アルフは怒りの声を上げてプレシアに何度も殴りかかり、魔法障壁まで破ったがそこまで…。
強力な魔力弾を腹にもろに受けてしまい吹っ飛ばされる。
そこに追撃の手を緩めないプレシアは、
「…使い魔の躾がなっていないようね」
感情のこもっていない台詞を言って、アルフはフェイトのしている事を説いたが聞いてもらえず、
「消えなさい!」
「ッ…!」
最後とばかりの一撃を
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