素材集めと二人の少女
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じで」
「キリトとって……それより武器をお願いしますリズベットさん」
「あたしはリズでいいよ」
「わかりましたリズさん」
「……固いなあ」
「癖なんですよ。慣れてくれば軽くなるんで」
苦笑混じりに言う
「わかりました。あたしは軽くいきますんで。友達の友達は友達ってね」
「これからもよろしくお願いします、リズさん」
「で、どんなのがいいの?」
「スピードタイプの片手剣です」
「ふーん……あんたぐらいのレベルのはないわ……素材取りしないと」
「えっと、言われれば取りにいきますよ?」
俺の剣だ。妥協はしたくない
「……よし、じゃあ行きましょうか」
「へ?リズさん。どこへ?」
予想外の答えに唖然とする俺。一緒に行くって言ってるみたいだけど……
「素材取りよ。素材取り。一緒に行くわよ」……やっぱり
五十ニ層、ここは、洞窟が多い階層。トラップが多少多いが、サブダンジョンが多く中層プレイヤーに人気の場所である
「リズさん、レベルはどれくらいですか?」
「五十五ってところかな」
「……大丈夫なんですか?」
階の数字が適正レベルであるが、デスゲームと化したアインクラッドでは、安全マージンは階の数字+10が常識である。つまりこの場合の適正レベルは六十二。五十五では足りないのだ
「リンが守ってくれるんでしょ」
ウインクをしながら言った……悪女か
「今、失礼なこと考えたでしょ」
「イイエ、ソンナコトハゴザイマセン」
「片言になってるよ……」俺は笑って誤魔化す
五十二層のゲートを通った俺たちは、とりあえず金属素材採集のクエストフラグを立てに行った
「ここに来るのも久しぶりだな……」
「来たことあるんだ」
「一応攻略組だからね」
「へー。キリトとアスナは元気ですか?」
「元気だよ。二人ともうぶだから……ふふっ」
おっとにやけが止まらない
「むっ……」
リズが少しむっとした顔をしている
「もしかして、リズもキリトのことが好きなのか?」
「うん……」
顔を真っ赤にしてうつむいたよ。素直に認めちゃったし
「アスナとキリトはもうすぐゴールインすると思うけど頑張りなよ」
「当たり前。略奪愛なんてのもそそるし」
……完璧悪女だ。ふふふとか笑ってるし
「ごほん。日が暮れる前に行こうか。フラグ立てに」
「んで、何でここにいるんだ。シリカ?」
俺の前には肩に小さな竜をのせたダガー使いのシリカがいる
「それはこっちのセリフですよ
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