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薔薇の騎士
第三幕その九
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うです」
 また告げた。
「だからもう」
「あの、テレーズ」
 夫人をその名で呼んだ。
「僕には貴女のお考えが」
「合っているわ」
 そんなオクタヴィアンを突き放すような言葉を出した。あえて。
「あの娘には」
「どうしてそんな。いや」
 オクタヴィアンはそれを聞いて。無意識のうちにやけになった。そして言った。
「それならいっそのこと。しかし」
 ゾフィーの方を見たがすぐに顔を戻し。また夫人に向かう。

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