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薔薇の騎士
第二幕その十
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通りで」
 またその訛りの強い言葉で口々に言い出していた。
「そういうことですな」
「その通り。では」
「はい、どうぞ」
「ささ、もう一杯」
 今度は従者達がワインを注ぐ。彼等が入れたワインを一気に飲み干す。それからまた言うのだった。

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