第二幕その九
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しません」
それをまたはっきりと言うのだった。
「何があろうとも」
「では無理にでもだ」
売り言葉に買い言葉だった。ファニナルも引かない。
「結婚させる。いいな」
「それなら私が死にます」
「なら私は教会で神父様にいいえと言います」
今度はこう返す。
「なら修道院に戻してやる!」
「ですからお父様」
いい加減泣きそうな顔になって父に叫ぶのだった。
「私はどうしても」
「ならん!」
腕を組んで娘の言葉をつっぱねる。
「何があろうともな」
「フロイライン」
困り果てるゾフィーにオクタヴィアンが囁く。やはり彼女の前に立って護っている。今は怒り狂う父の嵐から護る様にだ。
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