暁 〜小説投稿サイト〜
薔薇の騎士
第二幕その九
[2/2]

[8]前話 [9] 最初 [2]次話
しません」
 それをまたはっきりと言うのだった。
「何があろうとも」
「では無理にでもだ」
 売り言葉に買い言葉だった。ファニナルも引かない。
「結婚させる。いいな」
「それなら私が死にます」
「なら私は教会で神父様にいいえと言います」
 今度はこう返す。
「なら修道院に戻してやる!」
「ですからお父様」
 いい加減泣きそうな顔になって父に叫ぶのだった。
「私はどうしても」
「ならん!」
 腕を組んで娘の言葉をつっぱねる。
「何があろうともな」
「フロイライン」
 困り果てるゾフィーにオクタヴィアンが囁く。やはり彼女の前に立って護っている。今は怒り狂う父の嵐から護る様にだ。

[8]前話 [9] 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ