第二幕その一
[2/2]
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
はゾフィーの不安を消し去るように明るい声をかけてきた。
「神学校でもお坊様達がバルコニーから見ていますし」
「そんなになのね」
しかしそれがゾフィーをさらに緊張させた。顔が強張った。
「神聖な婚姻を前にして」
「来ました」
マリアンネがまた言った。家の入り口の方を見つつ。
「二台の馬車が。最初は四頭立てで次は六頭」
「いよいよね」
胸の前で手を組んで呟くゾフィーであった。
「薔薇の騎士が来られて。はじまるのね」
もうファニナルはいない。ゾフィーとマリアンネ達がいるだけだ。入り口の方から声が聞こえてきた。
「ロフラーノ伯爵のお着きです」
「ロフラーノ伯爵?」
「薔薇の騎士ですわ」
マリアンネがそうゾフィーに説明する。
[8]前話 [9]前 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ