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薔薇の騎士
第二幕その一
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はゾフィーの不安を消し去るように明るい声をかけてきた。
「神学校でもお坊様達がバルコニーから見ていますし」
「そんなになのね」
 しかしそれがゾフィーをさらに緊張させた。顔が強張った。
「神聖な婚姻を前にして」
「来ました」
 マリアンネがまた言った。家の入り口の方を見つつ。
「二台の馬車が。最初は四頭立てで次は六頭」
「いよいよね」
 胸の前で手を組んで呟くゾフィーであった。
「薔薇の騎士が来られて。はじまるのね」
 もうファニナルはいない。ゾフィーとマリアンネ達がいるだけだ。入り口の方から声が聞こえてきた。
「ロフラーノ伯爵のお着きです」
「ロフラーノ伯爵?」
「薔薇の騎士ですわ」
 マリアンネがそうゾフィーに説明する。

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