第三章
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第三章
獣達の宴
ここは理穴の森の奥深く。そこに獣人達が集まってそのうえで何かをしようとしていた。
まずはだ。犬の獣人の一人が周りに対して提案する。
「とりあえず数は集まったし楽しい宴をしないかい?」
「宴!?宴っていっても何をするんだよ」
蝙蝠の獣人が犬の獣人のその言葉に対して問い返す。
「酒を飲んで踊って楽しくか?それだったら何時でもやってるんじゃないのか?」
「いや、やることは同じでも人が集まってそのうえでもっともっと楽しくやれる宴にするんだよ」
「何だよ、それ」
「だから人間達の町に出てそれで人間達の前でその宴を賑やかにやってな。それでどうだよ」
「ああ、人間達と一緒にやるのか」
「それもいいよな」
周りの獣人達も犬の獣人のその提案に賛成した。そうしてであった。
「じゃあ今から皆で酒と御馳走持って行くか」
「それで俺達の踊りを見せて皆で楽しくやろうぜ」
こう話してであった。彼等は人間達の大きな町の一つに行きその宴をしてみせた。するとこれが思いの他好評それから長く続いた。これが天儀中で年に一度行われる獣人と人間が一緒に飲んで歌って踊る宴『でずね祭り』のはじまりである。
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