暁 〜小説投稿サイト〜
ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
番外編コラボ(蒼の輝石)
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がリンにはそれは予想通りのことに過ぎない。衝撃波は向こうから飛び掛かろうとしていたガルムの一体を斬り裂く。さらにリンは思考を切り替えくるりと回る。その左手の剣にはソードスキルの発動をしめす黒い光が発生していた

片手剣単発重剣技"ターン・スラッシュ"体を一回転させ水平に敵を攻撃する技だ。その剣は先ほど"スラスト・ライン"をかわしたガルムに直撃する。どちらの攻撃も一撃でガルムを打ち砕いた

クリアはというとガルム三匹とフェンリル相手に立ち回っていた。爪による切り裂き、体を使って体当たり、足の振り下ろしによる衝撃波。実に様々な攻撃が断続的に、または変則的に放たれるがそれのどれも、クリアを捕えることはない。まるで攻撃パターンや範囲を知っているかのようにかわしていく

「空より降り注ぎしは選定の稲妻……」

リンとクリアがガルムたちの攻撃をかわしまくってるころケンは呪文を唱えていた

「我、選定されしもの……」

呪文が進むに従いケンの纏う空気が雷気を帯びる

「汝、選定されぬもの……」

さらに電気の弾ける音が大きくなりケンの周りに見えるようになった電気が発生

「この時をもって塵と化せっ!」

その纏っていた電気が一気に弾け空気中に霧散する。だがケンの纏う威圧感は消えてはいない。クリア、リンはすでにケンの後ろに下がっている

「ジャッジヴォルテックス!!」

ケンからフェンリルへ真っ直ぐ電気でできた光のレーザーが放たれる。その威力は強大で道筋にいたガルムを一瞬で消し炭にした

「……そんな……上級魔法なのに……」

だがその攻撃はフェンリルのHPを食らいきることはできなかった。フェンリルのHPはだいたい三分の一ぐらい。ギリギリ緑のゾーンに突入するくらいのところで止まっていた

「次は俺だな」

咆哮するフェンリルを見て不敵な笑いを見せるリン。手に持った二本の剣が妖しく光る

再びガルムが現れるが数は先ほどの倍、十六匹も現れる

それを見てもリンの笑みは変わらない

「行くぞっ!!」

リンは地面を蹴る。クリアとケンはリンの両サイドにつくようにして走る

「炎よ、形を為して敵を焼け!」

ケンは両手の銃を撃ち、ガルムを牽制しながら呪文をつむぐ

「ファイヤーボール!!」

ケンの前に巨大な火の球が発生。そのままガルムに向かっていき、ガルムを焼いた

そんなケンにフェンリルが飛び掛かってくる。ケンはかわそうとはしない。なぜなら目の端に攻撃モーションに入っているクリアがいたから

「ふっ……!」

爪を振り下ろそうとしているフェンリルをクリアは飛び蹴りで弾き飛ばす。相当速さがあったのかフェンリルは吹き飛び壁に叩きつけられる。クリアは蹴った反動で後ろに一回転すると
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