第三部第二章 緒戦その二
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った。
「勝利にあたってはどのような策も用いるべきです。正面からの戦いばかりでは損害も増えましょう」
「それはそうだが」
アッディーンはそれでも顔色を悪くした。
「閣下」
参謀達はそんな彼に対し言った。
「閣下のお気持ちはわかります。軍人ならば正々堂々と戦い美しい勝利を手に入れたいというのは大なり小なり殆どの者が持っております。しかし」
彼等は続けた。
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