番外編コラボ(蒼の輝石)
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比較的紙装甲な"イービル・フェンサー"に耐えられるわけが無く一瞬で砕け散る
「え……?」
まさか血も出ずに砕け散るという生物としてはあり得ない死の形にケンは驚き硬直する。それを好機と見たのは残りの"イービル・フェンサー"が一斉にケンに斬りかかる
「全く……グランドスパイク!」
だが、それは突如発生した土の壁によって阻まれる。それを発動したクリアは呆れ顔だ
「戦いの最中にほうけるなんてバカじゃないの?」
「確かにそうだな」
「「!?」」
ケンとクリアは声の聞こえた方を咄嗟に向き身構える
下級とはいえそれを無手で一撃で打ち破る力と速さ。それにタイミングの完璧な未知の魔法。勘を取り戻すために受けた簡単な依頼"イービル・フェンサー"六体の討伐……だったはずなのだが、思わぬイレギュラーがいた。リンは木の上からその戦いを見ながらそう思っていた
「まだ、"イービル・フェンサー"は残ってるぞ?」
その言葉ではっとなった二人は再び"イービル・フェンサー"の方へ向き直る。そして、ようやく壁にぶつかったダメージから立ち直った"イービル・フェンサー"たちに拳が突き刺さった
「なるほど……つまりあんたたちは異世界の住人ってわけか」
「ええ……滑稽かもしれないけどそうなのよ」
「いいや、信じる。この世界ではあり得ないことばかりだったからな」
"イービル・フェンサー"たちがすべて砕け散った後、向き合ったまま硬直状態に入った三人だったがクリアの一言で話し合いに持ち込まれたのだ。そこでリンは異世界なるものの存在。逆にクリアら二人はこの世界がゲームであることを知った
「こんなものが作れるなんて……凄い技術だね……」
「本当ね」
二人は異世界ということよりもこれがゲームの中ということに驚いたようだ。……ちょっとズレてるような気がしないでもない
「それで、私たちが元の世界に戻る方法はあるのかしら?」
「……右手を振ってみてくれないか?こうやって……」
リンは実演をする。するとリンの前にメニューが現れる。それの一番左下にログアウトの文字
「なにも起こらないわよ?」
「そうか……」
つまりログアウトはできない。リンもそれ以外のログアウト方法は知らない
「……とりあえず聞いてみるか」
そう呟くとリンはホログラムのキーボードを出してメッセージを打ち始める
「……何をやってるんですか?」
敬語じゃなくてもいいとリンに言われたにもかかわらず敬語の抜けないケンがリンに尋ねる
「フレンドにクエストを調べてもらう。おまえらの容姿で街を歩くことはできないからな」
「……クエスト?」
「まあ、依頼みたいな
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