第二部第四章 二つの戦いその一
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を命じた。
「今だ、一気に占領するぞ!」
「ハッ!」
これを押し留める力は最早レジスタンス達にはなかった。彼等は為す術もなく蹴散らされた。
寺院は遂に占領された。そしてハルヴィシーは地下への階段を捜し出し数人の部下と共に降りていった。
「・・・・・・自身の手で決したか」
そこにあったのはハルドゥーンの亡骸だった。口から大量の血を吐き床にうつ伏せに倒れ込んでいる。服毒自殺のようだ。
「もう少し大人しくしていればこのようなことにはならなかっただろうにな」
ハルヴィシーは彼を冷たい目で見下ろしながらそう言った。
「だがそれは出来ないか。権力の為にはな」
「人間の悲しい性ですね」
ウルドゥーンが相槌をうった。
「そうだな」
こうしてレジスタンス達との戦いはハルヴィシーの勝利に終わった。オムダーマンはこれでブーシルの内憂を取り除くことに成功したのであった。
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