絆
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一つの頭の前に行った。その瞬間八俣大蛇は球型のブレスを放った
それのうちの一つは変な場所へ着弾。もちろん、誰も効果範囲内にいなかったため、ダメージはゼロ。問題はもう一つ。クラインに直撃しクラインはもちろん放った八俣大蛇の頭も吹き飛んだのだ
「決めろ、リン!!」
「当たり前だ!!」
キリトがこちらに投げてきた天叢雲剣を両手に持った剣で上に弾く。すると天叢雲剣は回転しながら上へ。俺は両手の剣を捨てると天叢雲剣を追って跳ぶ。途中八俣大蛇の体を足場に八俣大蛇の遥か上へ。そして飛んでいる天叢雲剣をしっかり掴み、残った首ごと八俣大蛇を断ち切った。すると凄まじい閃光と破砕音とともに八俣大蛇は砕け散った
「終わった……か」
「そう……みたいだな」
「うん……」
全員がその場で座り込む。今まで感じていなかった痛みや痺れが一気に手足に襲い掛かってきて立っていられなかったのだ
しばらくそのままでいると八俣大蛇がいた場所の向こうから足音が響いてきた
「まさか……本当にクリアするとはな」
「……」
こちらをいまいましげに見てくる親父に負けないよう俺は睨み付ける
「約束は守ってもらうぞ」
「わかっている……。おまえは……勘当だ」
「わかってるさ」
「まあ、手切れ金ぐらいはくれてやる。あとは身の回りの物だな。それで暮らせ。お前みたいな男でも私の息子だ。死なれるのは目覚めが悪い。世間体も悪いしな」
そう言うと親父はログアウトして言った
「リン……」
「大丈夫だ。ただ縛りが消えただけだ」
「これからどうするの?」
「ブラブラ気の赴くままに行くのも悪くない」
「そう……」
シオンは何か言いたそうに口をモゴモゴさせたり、顔を赤くしたり悲しそうな顔になったりしている
「じゃあ……戻ろうぜ。現実の世界へ」
そして、俺たちはその場から消えて行った
後日、俺が放浪するものだと思っていたキリトの家で居候することになるのだが、それはまだキリトには知る由はなかった
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