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星河の覇皇
第二部第二章 狐の登場その二
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った。
「あとは下水道だな」
 彼は考えた。
「チームを大きく二つに分ける。市街を固めるチームと下水道に入るチームだ」
「はい」
 彼はまたメールを打った。
「下水道に入る方は私が指揮を執る」
「中佐自らいかれるのですね」
「いつもそうしている筈だが」
「それはそうですが」
 ウルドゥーンは彼のその射抜く様な目に押されることはなかった。
「ではそれで問題ない」
「はい」
 ただ彼は指揮官自ら敵と対峙するのはいざという時指揮系統に問題が生じるのではないかと思ったのである。だがそういった心配を全く計算に入れないのがハルヴィシーである。
「ここを一通り洗ったら下水道に行こう。そして彼等を見つけ出すぞ」
「わかりました」
 二人はスラムを歩いて行く。そして多くの危険が迫って来るのを感じ、それを楽しんでいた。

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