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ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
八俣大蛇
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させる太い影。それが叩きつけられた場所は深くへこんでいた

キリトはミユを。クラインとエギルは自力で。朱雀、青龍はそれぞれ白虎、玄武を抱えて横にとんでいた

「くっ!!」

第二撃が放たれる。さっきとはまた別の尻尾。さっきかわしたせいでかわす余裕は無い。ならば……受けとめる!!

「はぁぁ!!」

能力を全開で使用し蛇の尻尾を受けとめる。手に鉄をたたいた様な衝撃が走るが、無視し全力で押し返す

八俣大蛇については多少勉強した。うちにあった八俣大蛇の伝承に描かれていた八俣大蛇の尻尾は八本

第三撃、第四撃と来る前に俺は八俣大蛇の目に向かってナイフを投げる

どうやら少しはダメージを与えたようで八俣大蛇の動きが止まる。その隙をついてエギルと玄武がその手に持った巨大な武器で八俣大蛇を叩きつけた、が

「嘘だろ?こんだけしかダメージが無い!?」

「バカ野郎!下がれ!!」

玄武は自身の攻撃が全く効かなかったことにショックを受けて数秒間動きが止まる。すでに下がっていたエギルの言葉に再び動き出すが、八俣大蛇の方が早かった

「ぐはっ!!」

縦に振るわれた尻尾に吹き飛ばされ玄武の体は光と消える

「くっ……」

「どうする、リン!!こっちの攻撃はまるで通らないが、あっちの攻撃は一撃。このままじゃ!!」

「八俣大蛇……強い酒……十拳剣……天叢雲剣……」

記憶を探るが、この状況を打開できる策が見当たらない

「キリト!!なんとか尻尾を斬れないか!?」

「速くて硬い!正直不可能に!!」

「だが、それしか無い!!直接八俣大蛇を倒すより現実的だろ?」

「……そうだな」

「俺が受けとめるから近接武器組はそこを攻撃してくれ!!補助組は全員の攻撃と防御をブースト!!頼むぞ」

俺の指示に従いまわりが動き出す。そして

「はぁ!!」

八俣大蛇の尻尾を俺は受けとめる。そこに走り込んで来て様々な攻撃を放つ近接武器組

「すまんがマーキングを頼む!」

俺の言葉を聞いたシオンがすぐさまマーキング魔法を弓矢に付与し放つ。その矢は弾かれたがしっかりと印が刻まれた

上を見ると新たに尻尾が振り下ろされようとしていたので、受けとめていた尻尾を弾き返すと横に飛ぶ

「マーキングを着けた尻尾だけ受けとめるから、それ以外は回避だ!!」

続けて続けてとんで来た尻尾をさらに横にとんでかわす

「どうやら……復帰はできないみたいだな」

復帰するためラグが過ぎても玄武が復活することは無かった

「くっ……。マズいな……」

どう考えても分が悪い。集中力が切れたらまず死亡。躱しきれなかったらそれでも終わり。例えかわしていたとしても余波でジリジリと削られるHP


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