勝利の鍵
[1/3]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
勝利の鍵
「ッ!?」
お互いに飛び出したが直後、その真ん中に着弾した火の玉にお互いが足を止める
「おもしろそうな戦いじゃないか。俺達も参加させてくれよ」
「バカ四人衆!?……プラスワン」
「おまけみたいに呼ぶな!?」
叫んでいるのはライア
「「「「バカ四人衆って誰?」」」」
ワンテンポ遅れて朱雀、白虎、玄武、青龍が首をかしげ言った。自覚しろ、バカってことを
「誰だい?君たちは?」
レオンが新たな侵入者に眉をひそめる。レオンのまわりのプレイヤーもざわざわと騒がしい
「リンに加勢しにきた者たちってとこだな」
両手の拳を打ち合わせる青龍
「俺は単に戦いたいだけだがな」
槍を回している朱雀
「戦いをフェアにしにきただけだ」
槌を背中に担いだ玄武
「永遠に続く戦いのロード……」
……片手剣の白虎
「勘違いするなよ。俺はおまえともう一度戦いたいから今回だけは味方するだけだ」
大剣を担いだツンデレライア
「俺達五人。リンに助太刀する!」
「おいおい、俺を忘れてもらっては困るな」
バカ四人衆プラスワンの後ろにはユージーンが立っていた
「ユージーンだ。リン陣営に助太刀しよう」
魔剣グラムを抜きユージーンが参戦した。ユージーンの名を聞いて敵のプレイヤーの何人かが後ろに半歩下がる。おそらくALOプレイヤーなのだろう
「おまえら……」
剣を打ち合うことで芽生える友情は確かにそこにある。それはバーチャルの世界でも……。いや、すべてが表に出るバーチャルだからこそその友情は堅固なものとなる。彼らが俺を後ろから攻撃していれば俺を倒せたはずだ。だが彼らはそれをしなかった。朱雀、白虎、玄武、青龍、ライア、ユージーン。確かにつながれた絆が存在した。……負ける気がしない
「人数が六人増えたところで絶対的な差は埋められるとでも?」
「人数差なんて関係ない。仲間の多さ、気持ち。それが勝敗を決する」
レオンの近くにいるプレイヤーは味方であって仲間ではない
「仲間?美しい響きだねぇ……。その幻想。打ち砕いたときの顔が楽しみだ」
「幻想では終わらない。信頼する強さ。それをおまえに教えてやる!」
そう叫んだのを皮切りに向こうの魔法使い組が詠唱を始める。戦いの火蓋は切られた
「リン!おまえはレオンを倒せ!残りは俺達に任せろ!」
俺の隣を並走するキリトがそう叫ぶ
「……分断は……任せて……」
「うん……」
ミユの目配せにシオンが答え二人は詠唱に入る
「「ファイアーウォール!」」
ファイアーウォール、サポート型の魔法で本来は自分の前に火の壁を出すだけだが魔力を余計に使い、範囲を拡
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ