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ソードアート・オンライン〜ニ人目の双剣使い〜
バカ四人衆(後編)
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不本意だが

「行くぞ!中層プレイヤー、朱雀!参る!!」

……名乗るのか。……あれぐらいならのってやってもいいかな

「……攻略組、二刀流、リン。受けて立つ」

攻略組、そう言った瞬間こちらに向かっていた朱雀は転んだ

……せっかくのってやったのに

「こっ、攻略組!?」

中層プレイヤーにとっては珍しい存在だったな。そういえば

その言葉を聞いて戦意喪失……

「やってやるぜ!一度攻略組とバトってみたかったんだ!」

……するようなやつじゃなかったな、こいつは

朱雀は再び突進を開始。そのスピードはなかなかのものだ。朱雀は俺の少し前で立ち止まると

「でい!!」

槍を突き出した。難しい槍の間合いを完全につかんでいるのはさすがだが、攻撃が一直線すぎる。中層のモンスターやプレイヤーならかわしきることのできないスピードだ。そう、中層のならば

「なにぃ!?」

弾かれたのは必然。突きを横からの左手による斬撃によってそらしただけだ。朱雀にはその一撃に絶対の自信があったのだろう。事実、彼はその技でいくつものデュエル、モンスターとの戦闘に勝利してきた。だからこそ攻略組にも通用すると思っていた。その慢心は驚愕へと変わり朱雀の動きを妨げた。その時間は一秒にも満たない隙。されどその時間はあまりにも長すぎた

「お前の敗因は慢心だ」

右手の剣が突き出される。朱雀はその技を知っていた。"ヴォーパル・ストライク"。朱雀の頭にはその名前が浮かんでいた

朱雀は吹き飛ぶ。ギリギリHPが残っているが

「槍の本分は突き。確かにお前の突きはスピードがあり、なかなかいい攻撃だった。だが、一直線すぎる。視線からねらってる場所はわかる。それをあてたいのならフェイントを織り交ぜるべきだった」

俺はそこで言葉を切ると朱雀を見る

「それでは攻略組には通用しない」

「そうか……。俺は慢心してたのか。だが、俺の全ては突きだ。それは譲れねぇ!!」

再びこちらに突進してくる朱雀。そして

「テレポーゥト!!」

そう叫んで消えた。同時に後ろから音が聞こえる

「バカだろ、お前」

振り返るとそこには槍を突き出そうとしている朱雀。とりあえず、突き出してくる槍を俺は左手の剣で絡めとるように切っ先を上に反らす。一応剣道の技だが……

「っ!!」

あとは左手の剣で一閃。朱雀のHPは0になった










「負けた〜!!」

復活した朱雀はそんなことを言って地面に転がった

「でも楽しかったぜ」

と思ったらすぐに起き上がりサムズアップ

暑苦しい

「お疲れ様」

シオンが飲み物((水筒みたいなもの))を投げてきたのでありがたくいた
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